明生「自分の相撲を信じた結果」信念貫き1年ぶり三役復帰 次期大関争い「混戦を突破できるように」

[ 2022年12月28日 16:30 ]

天空海(右)を相手にぶつかり稽古を行う明生(代表撮影)
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 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)で6場所ぶりに小結に復帰する明生(27=立浪部屋)が28日、都内の同部屋で15番の申し合い稽古を行った。

 十両・天空海(32)や幕下・上戸(27)らを相手に11連勝を含む14勝1敗。立ち合いの鋭い踏み込みから前に出て圧倒する相撲が目立った。初場所へ向け、立ち合いと土俵際を特に意識して取り組んだ。九州場所では初日から3連敗するなどここ数場所、序盤戦が「一番の課題」と自覚している。「体の乗り方が難しいですね。そこを勝てるようになれば2桁(勝利)も見えてくると思います」。勝ち越し、そして三役では自身初となる2桁勝利を目指していく。

 今年は腰のケガに苦しみ、三役から平幕に落ちて1勝14敗の大負けも経験した。「いろいろなことを経験できた1年。これを悪いと思うか、経験できたと思うか。自分は経験できたと思いたいですね」。苦しんだことを糧に「こんなに早く戻れるとは思っていなかった」と1年で三役に返り咲いた。復活の要因は、信念を貫いたこと。「自分の相撲を否定したくなかった。自分の相撲が取れなくなった時期も、自分の相撲は間違ってないという気持ちで土俵に上がっていたのがよかった。自分を信じた結果だったと思います」。相撲は変えずにトレーニングや食事を見直し、落ちた体重とともに番付も戻した。

 4関脇4小結と群雄割拠の番付。「関脇は経験しているので、その上を目指して」と大関を見据える。弟弟子の豊昇龍(23)が大関獲り足固めに挑む初場所。「勝ち越しをまず一つの目標にコツコツいきたい」と大きな目標は明言しなかったが「混戦を突破できるように」と次期大関争いに名乗りを上げた。

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2022年12月28日のニュース