【高校ラグビー】岡谷工 ラコマイソソPGで先制も失点重ね…初戦で散る

[ 2022年12月28日 18:10 ]

全国高校ラグビー大会1回戦   岡谷工10―54開志国際 ( 2022年12月28日    花園ラグビー場 )

<岡谷工・開志国際>初戦敗退に肩を落とす岡谷工フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 1回戦が行われ、県代表の岡谷工は開志国際(新潟)に10―54で敗れて、18年以来4年ぶりの初戦突破はならなかった。開始早々の前半1分にCTBラコマイソソ・イマニエル主将(3年)のPGで先制したものの、その後は防戦一方の展開。相手BK陣の攻撃を止められずに、次々とトライを許した。

 全国の厚い壁を破ることはできなかった。勝野大監督(48)は開口一番、「完敗でした」と力負けを認め「PGから先制して、流れを持ってこられたと思ったが、中盤からのアタックのつくりこみが甘かった」と唇をかんだ。

 前半1分にPGで先制したものの、直後の4分に自陣22メートルライン内中央のスクラムから、相手に右に展開されトライを許し逆転されると、前半13分にはラックから左に展開しボールをつなぐも、痛恨のターンオーバーから相手の快速FB星に独走トライを奪われた。
 それでも、3―33で迎えた後半6分。敵ゴールラインまで10メートル付近から、伝統のラインアウトモールで押し込み、最後はFW長坂徹芯(2年)が意地のトライで追い上げたが反撃もここまで。その後も失点を重ねて、大差をつけられた。

 ラコマイソソ主将は「みんなよくやってくれたけど、自分がチームを引っ張ることができなかった。自分の責任です」と無念の表情。長坂は「(トライは)最終的に自分が取ったけど、あれはみんなのトライ。それよりも、自分のミスでトライを取られてしまったし、相手の15番(の選手)に対応できずに、やられてしまった。3年生に申し訳ない」とうつむいた。

 3年生10人はこれで引退となり、1、2年生の新チームでのスタートとなる。長坂は「この悔しさを忘れずに、1人1人がもっと強くなって、必ずこの舞台に帰ってきます」と決意。ラコマイソソ主将は「来年、1年生をたくさん入れて、この経験を伝えてほしい」と、果たせなかった花園勝利を下級生に託した。

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2022年12月28日のニュース