福岡第一 帝京長岡に昨年のリベンジ4強 エース轟不在に崎浜攻守で救った

[ 2022年12月28日 06:00 ]

バスケットボール全国高校選手権(ウインターカップ)第5日    福岡第一68―53帝京長岡 ( 2022年12月27日    東京体育館 )

<福岡第一・帝京長岡>相手を抜かせない守備を見せる福岡第一PG・崎浜(17)
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 男子準々決勝では高校総体王者の福岡第一が前回準優勝の帝京長岡(新潟)を68―53で退けて4強入りした。大会連覇を狙った福岡大大濠は藤枝明誠(静岡)に64―78で敗れた。女子の準決勝では東海大福岡が今夏の全国高校総体女王の京都精華学園に47―70で敗れ、初の決勝進出はならなかった。

 福岡第一が昨年の準決勝で逆転負けを喫した帝京長岡にリベンジし4強に進んだ。

 昨年は逆転を許した魔の第3Q。今回も相手の2メートル5の長身留学生、コネ(3年)の高さと強さに苦しみ、最大で15点差あったリードはわずか5点差に。ここで3つめのファウルとなった大黒柱のPG轟琉維(3年)をベンチに下げた。エース不在の大事な場面で、崎浜秀斗(2年)が輝きを放った。「琉維さんが強い守備を受けるのは分かっていた。やるのは自分しかいないという思いでシュートを決めきることができたので良かった」。2本のシュートと3点シュート1本を沈める勝負強さで再び10点差に突き放した。

 守備面でもチームトップの5スティール。「自信を持ってプレーできたことが去年との1番の違い。第3Qで逆転されずに我慢できたことが大きかった」と成長に胸を張った。

 夏にはU16日本代表に選出され世界の高さを経験したことで「留学生(相手でも)も怖がらずにプレーできるようになった」。得点も19点の轟に次ぐ17点。「いつも通りのパフォーマンスができてきている」と喜びながらも頂点まであと2勝。「去年は準決勝で負けているので準決勝が1番の山場」と気を引き締めた。

 井手口孝監督も「崎浜がうまく救った。ひっくり返されずによくしのいだ」と称賛。第4Qにコネが5ファウルで退場となったこともあり、ベンチ入り全選手を出場させることもできた。「60点以下に抑えたし守りはまあまあ」と堅守の選手たちを称えた。

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2022年12月28日のニュース