豊昇龍 大関へ「近づいた」飛躍の1年で成長を実感 来年は「今年よりも良い年に」

[ 2022年12月28日 15:10 ]

ぶつかり稽古で幕下・北大地(左)に胸を出す豊昇龍(代表撮影)
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 大相撲の関脇・豊昇龍(23=立浪部屋)が28日、都内の同部屋で初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)に向けての稽古を行った。

 前日に充実した申し合い稽古を行っており、この日は「全身筋肉痛です」とすり足などの軽めの運動で調整。相撲を取る日と基礎運動中心の日を1日おきにしているという。午後のトレーニングは毎日行っており「相撲を取るより体の準備が必要。十分にやっていますので、あとは出すだけ」と既に臨戦態勢だ。27日の力士会で行われた体重測定では自己最高の146キロを記録。この1年で14キロも増え「もう大丈夫。これぐらいで十分」とベスト体重であることを強調した。

 九州場所は終盤戦まで優勝争いを引っ張り11勝。最終盤で3連敗して優勝を逃したため「もう終わったことなので思い出したくない」と悔しさを表しながらも、三役で初めての2桁勝利は「ちょっと自信になりましたね」と初優勝への意識を高めた。初場所は大関昇進への足固めとなり、周囲からの期待も高まる。1横綱1大関で関脇と小結が4人ずついる珍しい番付の初場所。混戦の次期大関争いの中「近づいたと思った」と視線の先は次の番付を捉えている。

 全6場所で勝ち越して三役に定着した今年1年。常に上を目指して全力で駆け抜けてきたからか「本当に今年は早い感じがした」と振り返った。「今年全て勝ち越しできたけど、今年よりも良い年にしたい」と来年はさらなる活躍を目指す。飛躍の1年から勝負の1年へ、角界の将来を担う23歳が羽ばたいていく。

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2022年12月28日のニュース