高安　2敗対決制し単独首位　初優勝へ「いい緊張感です。楽しくやりたい」

大相撲九州場所13日目 （ 2022年11月25日    福岡国際センター ）

上手投げで王鵬（右）を破る高安（撮影・成瀬　徹）
Photo By スポニチ

　幕内では、平幕・高安が王鵬との2敗対決を制し、同じく2敗の関脇・豊昇龍が敗れたことで単独首位に立った。大関・貴景勝ら4人が3敗で追う展開となった。

　同じ一門の後輩、王鵬との2敗対決を制した高安が単独首位に立った。連日威力を発揮する右のかち上げから終始主導権を握り、左四つに持ち込んで上手投げ。「しっかり当たれました。落ち着いて取れたと思います」と満足そうに振り返った。八角理事長（元横綱・北勝海）も「かち上げで出足を止め、自分十分の形になった。王鵬とは立ち合いの圧力が違う」と称賛した。

　並んでいた豊昇龍が3敗に後退し、初優勝の可能性が膨らんだ。地元の茨城県土浦市も千秋楽のパブリックビューイング開催を決定。今年は春、秋場所と千秋楽まで優勝を争ってあと一歩及ばなかったが「いい緊張感です。楽しくやりたい」と気負うそぶりを見せなかった。