快挙!12歳の小野寺吟雲が最年少V インスタはあのJビーバーもフォロー スケボーマイナビ日本選手権

[ 2022年11月26日 20:59 ]

スケートボードマイナビ日本選手権第3日 ( 2022年11月26日    新潟・村上市スケートパーク )

<スケートボードマイナビ日本選手権第3日>ストリート男子の表彰式を待つ小野寺吟雲は笑顔
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 ストリート男子決勝で初出場の12歳、小野寺吟雲(ぎんうん)が27・53点をマークして優勝した。12歳での優勝は大会史上最年少。45秒間のランで2位タイに付けると、一発技を競うベストトリックでは9点台を2本そろえて他を圧倒。これまでは海外の招待大会を中心に活動し、国内大会は今回が2度目という超新星がベールを脱いだ。

 線の細い小さな体に、まだ声変わりも来ていない高い声。だが10歳の時からスペインのデッキブランド「JART」からサポートを受ける中1の実力は本物だった。決して滑り慣れていない村上市スケートパークが舞台ながら、ランでも大技を組み合わせて1回目に8・83点をマーク。ベストトリックでは1、2回目に9点台を連続し、そのまま逃げ切った。

 「優勝はうれしい。攻めて攻めて攻めるしかないと思った。緊張はなく、技を決めることに集中していた」

 7歳で本格的にスケボーを始めた時から世界に目を向けていた。地元の横浜で練習を行いつつ、映像の世界で次々に大技を披露して評価を高め、海外の招待大会に狙いを絞って出場。実力を磨いてきた。すでにインスタグラムのフォロワー数は15万人を超え、あのジャスティン・ビーバーもその1人。将来の目標も「格好良くて、うまくて、優しいスケボースターになりたい」と目を輝かせて宣言した。

 日本代表の西川隆監督も「まだまだ余裕があった。今後も期待できるし、代表に入っても楽しみ」と今後の活躍に太鼓判を押した。ベストトリックでは「偏りがあった」と同じ場所での試技が続いていたが、裏を返せばそれも伸びしろ。今回の優勝で強化指定を受けることも決まり、来年1、2月の世界選手権(UAE)代表入りも確実となった。

 小野寺本人も24年パリ五輪に向け「出たら優勝したい。出たいです!」と意欲十分。東京五輪金メダルの堀米雄斗に続くストリート男子のスター候補が誕生した。

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