川副が5勝目 巨漢の矢後に一瞬の蹴返し「どうしようかなと考えていたら足があったので…」

[ 2022年11月26日 15:35 ]

大相撲九州場所14日目 ( 2022年11月26日    福岡国際センター )

<九州場所14日目> けかえしで矢後(左)を破る川副 (撮影・成瀬 徹)
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 昨年の学生横綱でデビュー2場所目の幕下・川副(23=宮城野部屋)が幕内経験者の矢後(28=押尾川部屋)を破って5勝目を挙げた。

 川副が立ち合い低く当たって中に入ったが、身長で22センチ、体重で61キロ自身よりも大きな矢後に左右から抱えられて動きが止まった。攻め手がないかと思われたが、左下手を抜いて右へ回り込みながら左足を飛ばして蹴返しで仕留めた。「どうしようかなと考えていたら足があったので蹴りました」。不利な体勢からでも、一瞬の隙を逃さなかった。

 4番相撲では、矢後と同じく長身で懐の深い田邉(28=木瀬部屋)に敗れていた。「はたきを怖がらずにどんどん前に攻めれば中にも入っていけるんじゃないか」と敗戦の反省を生かした。
 これで5勝2敗。4勝に終わった先場所を上回る成績にも「まだ攻めが甘い。次の場所ではもっと強い人たちと当たるので直していかないと」とすぐに視線の先を来場所へ向けた。「力強く当たっていくような立ち合いを強化していきたい」。幕下1桁台へ番付を上げる来場所、いよいよ新十両を目指す戦いが始まっていく。

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2022年11月26日のニュース