東福岡、23連覇で花園へ 選抜も7人制も準V…“ラスト1冠”へDFの精度上げて挑む

[ 2022年11月20日 06:00 ]

第102回全国高校ラグビー福岡県大会決勝   東福岡78―5筑紫 ( 2022年11月19日    ベスト電器スタジアム )

<東福岡・筑紫>優勝した東福岡の選手たち
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 決勝が行われ、東福岡が筑紫に78―5で勝利し、23年連続33回目の優勝を決めた。序盤からFWとバックスが一体となった展開ラグビーで寄せ付けなかった。12月27日に開幕する全国大会(東大阪市花園ラグビー場)で6大会ぶりの優勝を目指す。

 今年も伝統のモスグリーンのジャージーはめちゃくちゃ強い。東福岡が12トライで圧倒し、あっさり23連覇を達成。フランカーの大川虎拓郎主将(こたろう、3年)は「今週は基礎的な部分を一つずつ丁寧に反復練習してきた。それがこういう試合につながったと思う」と胸を張った。

 序盤から自慢のバックス陣が縦横無尽にベススタのピッチを駆け回った。9分に左中間に吉良陸人(3年)、12分に右中間に馬田琳平(3年)が決めて加点した。バックスだけでなく17分、24分にはFWで押し込むなど多彩な攻撃を披露。後半も攻撃の手を緩めなかった。1試合の平均得点は84・5点と破壊力抜群の仕上がりだ。

 守備では後半の11分に自軍のミスがきっかけとなり失点。完封勝ちは初戦のみとなった。藤田雄一郎監督は「勝ったことが良かった。DFの精度を上げていきたい」と引き締まった表情で話した。

 選抜大会では決勝まで進出したが、1回戦で戦ったチームから新型コロナウイルスの陽性者が確認された影響で大会実行委員会から辞退勧告を受け、戦わずして準優勝に終わった。夏の7人制は選抜大会の決勝で対戦予定だった報徳学園に決勝で敗戦。“ラスト1冠”にかける思いは強く持っている。大川は「目標は全国優勝」と力強く宣言。「ひとつずつ勝っていかないとたどりつかない。気づいたら決勝戦だったという感覚で戦っていきたい」と意気込んだ。

 花園では5大会連続ベスト4。「先輩たちが悔しい思いをしてきたので」と大川。伝統を背負ってきた男たちの思いも背負って、全国のピッチに立つ。(杉浦 友樹)

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