比嘉一貴が大会記録通算21アンダーで今季4勝目「タイガーが勝った大会で幸せ者」 初の賞金王戴冠に王手

[ 2022年11月20日 14:45 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス最終日 ( 2022年11月20日    宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71  )

ティーショットを放つ比嘉一貴
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 賞金ランキングトップの比嘉一貴(27=フリー)が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの64で回り、大会記録に並ぶ通算21アンダーで優勝を飾った。今季4勝目、ツアー通算6勝目。年間4勝は17年賞金王の宮里優作以来5年ぶりとなった。初の賞金王戴冠に王手をかけた。

 今年4度目の優勝スピーチ。比嘉は「すみません。スピーチはどんなショットよりも苦手なので、大目に見てください」と笑いを誘い、「最高です!ジュニアの時からタイガー・ウッズがこの大会に出ているのを見て、ものすごく憧れを持っていました。タイガーが勝ったトーナメントで勝つことができて、本当に僕は幸せ者だと思います」と白い歯をこぼした。

 賞金ランクトップを走る実力者にふさわしい、隙のないラスト18ホールだった。2打差単独首位から出ると2、3番でいずれも6メートルを沈め、連続バーディーを先行させる。前半で4つ伸ばし、2位との差を3打に広げた。332ヤードの後半13番パー4でバンカーからの第2打をカップインさせるイーグル。後続を引き離す一打に、右拳を握った。一度も首位の座を譲らなかった。

 この大会は沖縄でゴルフを始めた頃に、テレビで見て「プロのトーナメントって凄く楽しいな」と思えた舞台。タイガー・ウッズのプレーを目に焼き付けた。だから、勝ちたい大会の一つだった。最終日に向けて、「追いかける選手はビッグスコアを出してくる。僕も負けじと(通算)20アンダーを目指す」と気合を入れた27歳。通算21アンダーは16年のブルックス・ケプカ(米国)に並ぶ大会記録。まさに、有言実行の最終日となった。
 賞金ランク2位の星野に約3991万円差で迎えた今週。今大会を含めて残り3戦は優勝賞金4000万円で、結果次第では予断を許さない状況だった。この優勝で、その差は約7425万円に。賞金王レースでも大きな意味を持つ、今季4勝目となった。

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2022年11月20日のニュース