宇野 ループ&サルコー文句なし、GPファイナルでも圧巻の演技期待

[ 2022年11月20日 04:50 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦   NHK杯最終日 ( 2022年11月19日    札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

演技する宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 【岡崎真の目】宇野自身は納得していないようだったが、GOE(出来栄え評価)は全てプラスで、内容的には決して悪くなかった。冒頭の4回転ループは完璧で、次の4回転サルコーも文句なし。出だしが良すぎて少し力んだのか、次の4回転フリップは宇野にしては踏み切りが硬く、2回転になってしまった。終盤の3連続ジャンプもおそらくあえて無理せず単独にしたもので、普通にこなしていれば十分200点超えの演技になっていたはずだ。

 改めて感じたのは、五輪の翌シーズンということでなかなかモチベーションが保てず休養やリハビリに充てている選手が多い中で、宇野だけは全く歩みを止めずに進化し続けているということだ。もちろんまだ100%ではないのだろうが、それでいてこれだけの得点が出せるのは凄い。羽生やチェンと戦ってきたんだという自信や意地が感じられたし、次のGPファイナルでも圧巻の演技を見せてくれそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2022年11月20日のニュース