佐田の海が同郷・熊本出身の正代撃破で万感「地元・九州で結びを取らせてもらえることに感謝」

[ 2022年11月20日 20:01 ]

大相撲九州場所8日目 ( 2022年11月20日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所>佐田の海が正代を上手出し投げで破る(撮影・中村 達也)
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 幕内・佐田の海(35=境川部屋)が結びの一番で大関・正代(31=時津風部屋)を破って4勝目を挙げた。

 佐田の海が踏み込んで左を差すと、右から抱えて出てくる相手を左からすくって崩して左でまわしに手をかけて押し出した。「馬力で負けないように」と臨んだ立ち合いで「当たり負けしなかったところがよかった」と振り返った。

 熊本県出身の両者の対戦はちょうど3年ぶり。当時はともに幕内下位だった。それから正代が大関へ番付を上げていく間に自身は十両落ちも経験した。「こうやってまた顔が合うようになれて、一丁やってやるぞと思って土俵に上がったので勝ててよかったです」と特別な思いで臨んでいた。「日曜日にお客さん多い中で、しかも地元・九州で結びを取らせてもらえることに凄く感謝していた。ありがたいことなので」。地元で同郷の大関を破り、感無量の思いだった。

 日馬富士から初金星を挙げた15年夏場所以来、7年半ぶりに結びの一番で挙げた白星が、自身の幕内300勝目の節目でもあった。西前頭4枚目で4勝4敗と五分の星で折り返し「体の感覚は悪くないので、速い相撲を目指していきたい」と元気な35歳が後半戦へ意気込んだ。

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2022年11月20日のニュース