帝京大WTB小村が技あり2トライ「狙っていた」祖父はあの“泣き虫先生” ラグビー関東大学対抗戦

[ 2022年11月20日 20:34 ]

ラグビー関東大学対抗戦Aグループ   帝京大29―13明大 ( 2022年11月20日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<帝京大・明大>前半、トライを決めて祝福される小村(左)(撮影・篠原岳夫)
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 帝京大が29―13で明大との全勝対決を制し、6戦全勝、総勝ち点30とし、1試合を残して2季連続11度目の対抗戦優勝を決めた。19日に開幕した全国大学選手権では、12月25日の準々決勝から登場し、2季連続11度目の優勝を目指す。

 前後半計4トライを記録した帝京大は、うち2トライをトライランキングで首位を走るWTB小村真也(2年)が挙げた。まずは3点を追いかける前半4分、50―22メートルキックで敵陣奥深くのマイボールラインアウトを獲得すると、フェーズを重ねて逆転トライ。後半3分には首尾よくインターセプトに成功すると、そのまま65メートルを独走して2トライ目。今季通算12トライとした。

 本来のポジションはSOとFBで、1年だった昨年度は2試合の途中出場にとどまった。今春からは得意のランプレーを生かすため、本格的にウイングに挑戦して定位置を獲得し、ここまで全6試合に先発出場中。「10番でプレーしていたので、だいたいどこでパスを出すとか分かる。狙っていた」と計算通りのインターセプトトライに納得顔。普段はこの日も10番で先発した高本幹也(4年)と個人練習に取り組んでいるといい、「将来はSOをやりたい。ウイング以外のスキルも磨いている」とどん欲だ。

 祖父は元日本代表で、伏見工(現京都工学院)をラグビー界屈指の名門校に育てた“泣き虫先生”こと山口良治氏。「小さいころからいろんな経験をさせてもらったので、恩返ししたい」という祖父からは、試合直後に「優勝おめでとう。大学選手権も頑張れ」と祝福のメッセージが届いていたという。小村本人も将来の目標は日本代表。まずは深紅のジャージーを着て、大学日本一をその手でつかむ。

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2022年11月20日のニュース