宇野昌磨「今年1年も頑張れそう」4回転全6種類着氷のマリニンに刺激

[ 2022年10月7日 16:15 ]

<ジャパンオープン公式練習>曲かけ練習を行った宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートの日本、欧州、北米による男女混合チーム対抗戦ジャパン・オープンの前日練習が7日、さいたまスーパーアリーナで行われた。男子で平昌、北京五輪2大会連続メダルで世界選手権王者の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)も調整した。

 フリー「G線上のアリア」の曲かけでは、4回転4種5本の高難度構成にチャレンジ。3回転半―2回転半の連続アクセルも見せた。今季初戦となり「ルールもプログラムも変わった。オフで練習してきたコンビネーションを試合の場で自分がどうなるのかを試せれば」と意気込んだ。

 練習では超大技4回転半を世界初成功させたイリア・マリニン(米国)が曲かけで4回転全6種7本を跳ぶ異次元の構成を完遂。その様子を見て「刺激を受けた。フリーの構成も凄いけど、全てのジャンプを安定して質高く跳んでいた」と話す。「まだジャパンオープンは始まってないけど、出られて良かった。1つの練習でも今シーズン何を目指すべきか。そこに目標があった気がしてうれしかった。今年1年も頑張れそうだなと思った」と笑った。

 背中を追った存在がいたからこそ、ここまで頑張れる自分がいる。そんな選手が新たに現れたことがうれしい。「これまでネーサン選手のようになりたい、ゆづくんと対等に戦える選手になりたいと何年も思っていた。今年は環境が変わっていた。マリニンくんの今の状態を見た時に、再びこうやって現れるんだなと思いました」と話した。

 受けた刺激を自らに向ける。「マリニンくんから刺激を受けたからといって、この大会で決めるのでなく。今後の練習に持ち帰って、次の試合に生かせるように。自分の気持ちをコントロールしたい」と冷静に語った。

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