角田夏実が女子48キロ級連覇 5戦オール一本 パリ五輪へ前進「素直にうれしい。必死だった」

[ 2022年10月7日 04:48 ]

柔道・世界選手権第1日 ( 2022年10月6日    ウズベキスタン・タシケント )

柔道の世界選手権女子48キロ級で2連覇を果たし、金メダルを手に笑顔の角田夏実
Photo By 共同

 女子48キロ級では角田夏実(30=了徳寺大職)が連覇を達成。準々決勝で敗退した東京五輪銀メダリストの渡名喜風南(27=パーク24)と明暗を分けた。

 準々決勝敗退の渡名喜を尻目に、角田が2連覇を達成し、パリ五輪代表争いでリードを奪った。必勝パターンと言える巴投げと関節技が面白いように決まり、5試合オール一本勝ち。東京五輪金メダルのクラスニチ(コソボ)、銅メダルのビロディド(ウクライナ)が階級変更で不在となった日本の看板階級を制圧し「素直にうれしい。必死だった」とかみしめた。

 トップ選手としては珍しい東学大出身で、関節技を武器に社会人になってから急成長。52キロ級で初出場した17年の世界選手権で銀メダルを獲得したが、阿部詩の台頭で存在感は徐々に薄れた。意を決して階級変更してから3年。48キロ級での戦い方も板についてきた30歳は、「一日で人生が変わるんじゃないかと不安だったが、結果を残せて良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 ≪五輪銀メダルの渡名喜反則負け≫まさかの反則負けで姿を消した渡名喜は「(感想は)特にない。(反則の場面は)向こうが技をかけて、自分が腹ばいになったのが(関節が)きまった形になった」と振り返った。初戦の2回戦、3回戦は危なげなく勝利。勝ち進めば24年パリ五輪代表を争う角田夏実と決勝で対戦する見込みだっただけに、不運とも言える反則負けにも「改善する部分が多い」と自分自身にベクトルを向けた。

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2022年10月7日のニュース