BL東京がPO進出に王手 首位・東京SGとの“府中ダービー”FW戦で制圧

[ 2022年5月2日 05:30 ]

ラグビーリーグワン第15節   BL東京27-3東京SG ( 2022年5月1日    味スタ )

<BL東京・東京SG>前半、力強く攻め込むBL東京・リーチ(撮影・白鳥 佳樹)
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 各地で4試合が行われ、4位のBL東京は首位の東京SGを27―3で下し、5連勝で10勝目を挙げた。3トライ差以上の勝利に付与されるボーナスポイントを含む勝ち点5を積み上げ、同49で4位死守。首位をノートライに抑える堅守が光り、上位4チームによるプレーオフ(PO)進出へ王手をかけた。横浜は6敗目を喫し、同41の6位でPOの可能性がなくなった。7、8日に最終第16節が行われる。

 味スタにノーサイドホイッスルが響き渡ると、選手たちは勝利の雨に浸った。粘り強いディフェンスで首位チームをノートライに抑えて5連勝。共同主将のSH小川は「自分たちのラグビーをアタックでも、ディフェンスでも見せることができた」と胸を張った。

 勝因は“らしさ”だった。東芝時代からの伝統といえば、FW戦の強み。この日は自陣に攻め込まれても、強烈なタックルで失点を防ぎ、タックル後のボール争奪戦でも当たり負けしないフィジカルを披露。6―3の前半35分にはラインアウトモールで押し込み、最後はフッカー橋本がトライ。小川は「FWありがとうって感じ。東芝のラグビーが戻ってきた」と感謝した。

 府中花見で“府中ダービー”を制した。コロナ下で戦う今季、選手は練習の休憩時間にコーヒーを飲んでリフレッシュしている。4月には府中にあるグラウンドで桜が満開となり、コーヒーを手に花見をしながらラグビー談議。前回の試合の反省から、練習の振り返りなど自然と会話は熱を帯びる。その白熱ぶりに小川は「ガチになる時がある」。桜の下のコミュニケーションが、試合で生かされている。

 レギュラーシーズンは残り1試合で、最終節の静岡戦に勝てばPO進出が決まる。フランカーのリーチは「この勢いに乗ることが大事。優勝に向けて準備していきたい」と初代王者を見据えた。目指すのは4位からの下克上だ。春が過ぎても勝負の5月に大きな花を咲かせる。

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2022年5月2日のニュース