若隆景 大一番で得た不動心 若元春「日に日に強くなっている」弟の成長を実感

[ 2022年5月2日 16:40 ]

申し合い稽古を行う若元春(左)と若隆景(日本相撲協会提供)
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 大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)に臨む関脇・若隆景(27=荒汐部屋)と兄の幕内・若元春(29)が2日、稽古後に報道陣の電話取材に応じた。

 若隆景は春場所優勝力士として注目度が高まるが「あまりプレッシャーに感じないように」と平常心を貫く姿勢だ。気持ちをコントロールできる精神面の強さはアマチュア時代から培ってきた。もともと緊張しやすいタイプだったが「大きな試合に出るようになってから少しずつ慣れてきた」という。東洋大4年時の全国学生選手権団体戦決勝ではプレッシャーのかかる2―2の大将戦を制して優勝を決めた。春場所で優勝決定戦の大一番を制したことも「勉強になったと思う」とまた一つ経験を積んだ。代名詞でもある「おっつけ」に加え「不動心」も武器になりつつある。

 自己最高位の前頭6枚目に番付を上げた若元春は、弟の実力に太鼓判を押した。「日に日に強くなっている。(自分が)10番中1番勝てれば良い方」と強さを素直に認めた。自身も新入幕から2場所連続9勝を挙げて急成長中。左四つの型を確立させ、次期三役候補の期待も高まるが「考えたこともない。三役なんて顔じゃない」と謙遜する。「意識しない方が力が出る。心に余裕あった方が良い相撲取れる」と、マイペースながらこちらも不動心で上を目指していく。

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