亡きコーチに白星届けた 先月急逝カンバーランドさんのために…神戸逆転

[ 2022年5月2日 05:30 ]

ラグビーリーグワン第15節   神戸42-33横浜 ( 2022年5月1日    神戸ユニバ )

試合後のセレモニーで、急逝したカンバーランドコーチの遺影を手にあいさつする神戸・ディロン監督
Photo By 共同

 4試合が行われ、神戸(旧神戸製鋼)は今季ホーム最終戦で横浜(旧キヤノン)を42―33で破った。4月17日に57歳で他界したヘッドFWコーチのスティーブ・カンバーランドさんへ白星をささげた。横浜は6敗目(9勝)を喫し、上位4チームによるプレーオフ(PO)の可能性がなくなった。BL東京(旧東芝)は首位の東京SG(旧サントリー)に27―3で快勝し、PO進出へ王手をかけた。

 急逝した恩師へ勝利を届けた。既にPO進出が消滅した“消化ゲーム”だが、最後まで攻め続け、逆転。遺影の前で会見したフランカーの橋本皓は「カンビー(カンバーランドさん)のために、とみんなが思っていた。天国で喜んでくれていると思う」とメンバーの思いを代弁した。

 この日と同じく喪章をつけて臨んだ前節のアウェー東京ベイ戦は終盤に逆転負け。この日も後半5分に逆転された。それでも接点で優勢で、SH中嶋は「相手のプレッシャーを感じなかった」と余裕があった。3トライを連取しPGでも加点し一気に突き放した。ディロン・ヘッドコーチは「コミュニケーションを大事にするカンバーランド氏を失い、影響は大きい。ホーム最終戦に勝ち、いい弔いができた」と神妙な表情で語った。 

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2022年5月2日のニュース