西郷真央 ツアー史上最速7戦目で4勝到達 15番イーグル!逆転優勝

[ 2022年5月2日 05:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン最終日 ( 2022年5月1日    千葉県 浜野GC=6660ヤード、パー72 )

優勝を果たし仲宗根(右)に祝福される西郷(撮影・会津 智海)
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 2打差2位から出た千葉出身の西郷真央(20=島津製作所)が1イーグル、2バーディー、ボギーなしの68で回り、通算10アンダーに伸ばして逆転優勝した。首痛による2試合の欠場から3週ぶりの復帰戦での今季4勝目。シーズン、年間ともに出場7試合目での4勝到達はツアー史上最速となった。2打差の2位にはテレサ・ルー(34=台湾)が続いた。

 20歳の胸が高鳴った。1打差を追って迎えた終盤15番パー4。ギャラリーの歓声とともに、カップに消えていく第2打を見た瞬間のこと。「心臓がドキッとしました」。単独首位に立つ圧巻のイーグル。西郷は万歳すると、プロテスト合格同期の河野杏奈とハイタッチで喜んだ。

 「打った瞬間に100点に近いショットが打てたなと。復帰戦で優勝できるとは思っていなかったので驚き。地元開催でいつも以上に力が入る状況で優勝できて凄くうれしい」

 2打差を追ってスタートし、前半は耐える展開。3度もバンカーに入れながら、パーをセーブし続けた。それでも一時、首位との差は4打に開いた。「まだ、分からない。諦めないでプレーしよう」と自らを鼓舞。12番のバーディーで初めてスコアを動かすと、ターニングポイントとなった15番だ。フェアウエー左サイドからの169ヤード。追い風を読み切って、6Iでフェードの軌道で放った一打が勝負を決めた。

 寝違えによる首痛から3週ぶりの復帰戦。千葉・麗沢高の2学年先輩の河野にキャディーを託した。コース入りし、優勝副賞のパナソニックの美顔器に目を輝かせる河野を見た西郷は「頑張る!」と宣言。言葉通りに勝ち取り「同じ選手目線でマネジメントを一緒に考えられたのが大きい。心のサポートもしてもらった。お礼にプレゼントしたい」とうれしそうに言った。「あんちゃん」と呼び慕う先輩のサポートが、4勝目への原動力だ。

 これで今季開幕から出場7戦で4勝と強さを発揮。勢いに乗り、今季国内メジャー初戦のワールド・サロンパス・カップを迎える。師匠の尾崎将司から「メジャーを優勝できるように」とハッパを掛けられているという20歳は「優勝したい気持ちは強い」。メジャー初制覇へ、確実に流れは来ている。

 ≪西郷の主な記録≫☆年間4勝時の出場最速試合 7試合は1位。昨年の稲見萌寧の8試合を更新。

 ☆シーズン4勝時の出場最速試合 7試合は1位。04年不動裕理、18年鈴木愛の10試合を更新。

 ☆通算4勝目の最年少 20歳205日は歴代5位。1位は04年の宮里藍の19歳1日。

 ☆連続アンダーパー試合 これで30試合となり、記録を更新中。

 ☆シーズン1億円到達出場試合 西郷の今季獲得賞金は8136万円。次戦のワールド・サロンパス・カップ(優勝賞金2400万円)で優勝すれば8戦目での大台到達となり、18年の鈴木愛の11試合を抜く。

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