【バレー黒鷲旗】早大、決勝トーナメント進出を逃す 2勝1敗も「セット率」で及ばず

[ 2022年5月2日 19:14 ]

第70回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会 ( 2022年5月2日    丸善インテックアリーナ大阪 )

<富士通・早大>チームメイトに声をかけ、士気を高める早大・岩本(1番)(撮影・坂田 高浩)
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 1次リーグ男女計16試合が行われ、男子は早大が富士通にストレートで勝利し、2勝1敗としたが前回19年に続く決勝トーナメント進出を逃した。2勝1敗でパナソニック、JTと並び、上位2チームが進出するC組。すでに進出を決めていたパナソニックがJTに0―2で敗れたため、グループ戦3試合で獲得したセット数を失ったセット数で割る「セット率」が2・5のJTに対し、早大は1・3で下回り8強入りを逃した。学生チームが全て8強入りを逃した男子に対し、女子は筑波大、東海大が勝ち進んだ。

 決勝トーナメントへ進めば、大学勢としては決勝トーナメントが8枠になった08年以降、男子では10年の東海大と19年の早大に続く快挙だった。

 「きのう一流の技を体感して自分たちのすべきことをやり切れなかった。舞い上がってしまった」

 昨季のVリーグ準優勝パナソニックに0―2で敗れた1日の反省を踏まえ、早大の松井泰二監督は「自分たちのプレをやろう」と引き締め直したという。そしてこの日。富士通に第1セット、25―23で競り勝つと、第2セットは25―19でストレート勝利。キャプテンの岩本大吾(4年)は「大学生らしく、向かっていこうと一晩で切り替えることができた」と胸を張った。

 4面を確保できるコートでは、男女2試合ずつの計4試合が同時進行した。早大と午前10時開始の同時間帯、女子の就実高は東海大と対戦。そのキャプテンは岩本沙希(3年)で、兄妹だった。

 試合前、偶然顔を合わせた兄妹はお互いに励まし合ったそうで、兄は「家族もきていると思いますが、妹を応援しているのでは?」と笑顔。会場に近い兵庫・市尼崎高出身で、兄妹同時出場を喜んだ。今年度の目標に全日本大学選手権6連覇、そして「大学に還元して、下に引き継いで卒業したい」と意気込む。名誉ある撤退を恥じることはない。

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2022年5月2日のニュース