西郷真央 14番レイアップ選択からのパーセーブで流れ

[ 2022年5月2日 05:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン最終日 ( 2022年5月1日    千葉県 浜野GC=6660ヤード、パー72 )

笑顔で優勝トロフィーを掲げる西郷(撮影・会津 智海)
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 【GOLF追球】逆転優勝した西郷真央(20=島津製作所)には2つの選択肢があった。1打を追う展開で左ドッグレッグの14番パー4での一打。西郷はティーショットを左ラフに曲げ、目の前には1本の木が立ちはだかっていた。木の上を狙うのか、レイアップをするのか――。20歳は6Iで枝の右下を通して、残り53ヤード地点までのレイアップをチョイス。そこには練習量に裏打ちされた、確かな根拠があった。

 「セカンドで無理に勝負をかけるより、3打目勝負の方がパーセーブできる確率が高い」。昨年までの練習量はショット8割、アプローチとパットが2割。これをオフに5割ずつに変えた。武器のショットだけではない、ショートゲームの底上げを図るため。昨季24位だったリカバリー率は現在1位。「バーディー待ちができるプレースタイルに成長できた」と今季トップ10を一度も外さない安定感につながっている。

 だからこその、一打。キャディーを務めた河野は「安全にパーを取ったことが、次の15番のイーグルにつながった」と証言。このパーセーブが、勝利への流れをつくったのだ。

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2022年5月2日のニュース