国内最小兵1メートル58、比嘉が単独首位浮上「ストレスなかった」目標の複数回優勝&賞金王へ

[ 2022年4月16日 17:47 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第3日 ( 2022年4月16日    よみうりCC=7180ヤード、パー71 )

<関西OP第3日>17番、強風のコンディションの中、風をチェックする比嘉一貴(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 男子ゴルフの今季国内ツアー第2戦、関西オープン(賞金総額8000万円、優勝賞金1600万円)は16日、兵庫県西宮市のよみうりCC(7180ヤード、パー71)で第3ラウンドを行った。

 首位に1打差の2位からスタートした比嘉一貴(26=フリー)がこの日のベストスコアとなる1イーグル、6バーディー、5ボギーの68をマークし、通算13アンダーで首位に立った。2021年8月のセガサミー・カップに続くツアー3勝目へ絶好のチャンスを迎えた。大会連覇を目指す星野陸也(25=興和)が首位に2打差の通算11アンダー、2位。ツアー史上6人目のアマチュア優勝へ首位でスタートした蝉川泰果(21=東北福祉大4年)は73とスコアを落とし、首位とは4打差の通算9アンダー、3位に後退した。

 北北西の風6メートル。強風注意報が発令された試合会場周辺では時折、この数字を上回る突風が吹いた。比嘉はゴルフ界で風に強いと言われる沖縄県出身。たまたまではあるが、試合の前週は運転免許更新のため地元に帰って3ラウンド。強風下のゴルフを体になじませていた。

 「全体的に安定していたと思います。風の読み違いだったり、グリーンが硬かったりでしょうがないボギーが5個ほどありましたけど、ミスショットはしてないので。調子がいいし、ストレスがそこまでなかったです」

 2番から3連続ボギーを叩いて首位争いからいったんは姿を消したが、原因は目まぐるしく強さと向きを変える気まぐれな風。自分のゴルフへの信頼が揺らぐことはなかった。6番以降は9ホールで5バーディーを奪って首位に立ち、84ヤードの第3打を59度のウエッジでカップに流し込んだ16番パー5(623ヤード)のイーグルで抜け出した。

 「このコースで2打差なんてやや優勢ってくらいのもんですよ。相手は陸也なんで逆に気が引き締まります」

 最終日最終組で優勝を争うのはツアー通算5勝と実績では比嘉を上回る星野。昨季の賞金ランキングも比嘉が13位だったのに対して星野は5位。シーズン終盤まで賞金王争いを繰り広げた。複数回優勝と賞金王を今季の目標に掲げる比嘉にとって星野は倒しておかなければならない同世代のライバルだ。

 身長1メートル86の星野に対して比嘉は今季のツアーメンバー225人中、最小兵の1メートル58。ライバル星野が「マッチョです」という胸板の厚い鍛え抜かれた肉体から風に負けない強い球を打ち出す。2018年から2年連続で賞金王に輝いた今平周吾の1メートル65を更新する歴代最小兵の賞金王へ大事な最終日となる。

続きを表示

2022年4月16日のニュース