須山 大会ごとに体つき“成長” 新人戦74キロ→3年時102キロに

[ 2022年4月16日 05:30 ]

受検する東京大の須山(日本相撲協会提供)
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 【記者の目 元早大相撲部主将、相撲担当・前川 晋作】東大相撲部は3つあるカテゴリーの真ん中Bクラス下位に属し須山のように大学から相撲を始める部員が大半を占める。人数は常に10人以下と少数だが、最も軽い65キロ未満級で全国準優勝を輩出するなど継続的に実績を残している。

 早大相撲部コーチでもある私は、これまで須山が出場したほぼ全ての試合を見てきた。4年間での成長ぶりは目を見張るものがあり、大会ごとに体つきが良くなっていった印象だ。新人戦出場時は74キロだったが3年時には102キロまで増量。立ち合いの鋭さと四つに組んでの力強さを身に付け、Bクラス上位の強豪選手を破るほどの実力になっていた。学生トップレベルにはほど遠いが、大学から始めたとは思えない成長の早さだった。

 東大出身初という話題ばかりが先行しがちだが、24歳で角界に挑戦する意欲の高さと、力士としての伸びしろにも十分期待できる。

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