朝比奈沙羅 コロナから復帰1週間で10カ月ぶり実戦へ 17日柔道全日本女子選手権

[ 2022年4月16日 20:05 ]

オンラインで全日本女子選手権の前日会見に臨む朝比奈沙羅
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 柔道の女子日本一を決める全日本女子選手権(横浜武道館)の前日記者会見が16日、オンラインで開かれ、17年以来2度目の優勝を目指す21年世界選手権78キロ超級女王の朝比奈沙羅(25=ビッグツリー)が出席。超級選手にとっては今年10月の世界選手権(タシケント)代表選考会も兼ねる大一番へ「皇后杯(今大会)で王座奪還して、また世界代表に選んでもらえるように頑張りたい」と意気込みを示した。

 昨年6月の世界選手権を3年ぶりに制した朝比奈だが、今月初旬の全日本選抜体重別選手権は直前のPCR検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けて欠場。「体が大きくてBMIの値が高いので、基礎疾患というか、重症化のリスクがある」とその日のうちに入院し、8日に退院したばかりだという。稽古再開からわずか1週間で迎える大一番。「準備不足で不安はある。感覚は鈍っていなかったが、体力は落ちているのを感じる」と語ったが、入院中も病室でできる限りの運動を実施。「限界突破して、試合でちゃんとしたパフォーマンスを出せるように準備してきたつもり」と話した。

 柔道人生最大の目標だった東京五輪代表入りを逃し、一時は引退も考えたというが、20年4月に入学した独協医大で医師を目指す勉学と並行しながら競技を継続。昨年6月の世界選手権を制したことで、24年パリ五輪出場への意欲も再燃している朝比奈。今大会には東京五輪金メダルの素根輝は出場しないが、「選抜に出られなかった以上、皇后杯できちんとした試合をすることが代表に選ばれる必要最低限の条件だと思う。“朝比奈は強いな、代表にして間違いないな”と思われるように、全力を尽くしたい」と宣言した。

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2022年4月16日のニュース