二所ノ関親方 高安、若隆景 初優勝へどちらが攻めの相撲できるか

[ 2022年3月27日 05:30 ]

大相撲春場所14日目 ( 2022年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所14日目>若隆景(左)は寄り切りで貴景勝を破る(撮影・奥 調)
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 【二所ノ関親方 真眼】NHKの正面解説で弟弟子の初優勝を見届けたかったですが、あと一歩。高安の心境を代弁するなら、悔しさが残りました。立ち合いからの狙い、流れは悪くなかった。右の差し手が少し浅く、そのまま出てしまった。そこに尽きますね。いつもならもう少し慎重に出たかもしれないが、高安も人間です。優勝がかかった大一番だったから、仕方ない面もあります。今場所のメンタルなら反省して、しっかり切り替えられると信じています。

 若隆景は本当に素晴らしい内容。貴景勝に押し込まれても冷静でしたし、腰の割り方なども素晴らしかった。安定感があるのは稽古のたまもの。1差を最終盤に追いついたことで気分的にも上がってくるはずです。

 千秋楽。高安、若隆景ともに番付が上の力士との対戦が組まれました。若隆景に勢いはありますが、ここまで来たら合口うんぬんでなく、どちらが攻めの相撲に徹することができるか。琴ノ若にも優勝の可能性はありますが、個人的には2敗の2人の争いとみています。(元横綱・稀勢の里)

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2022年3月27日のニュース