坂本花織「自分たちの世代が引っ張っていかないと」現役引退の宮原知子に敬意

[ 2022年3月27日 20:00 ]

<世界フィギュア2022で金メダルの坂本花織(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケート世界選手権(フランス・モンペリエ)の女子で初優勝を果たした坂本花織(シスメックス)が27日までに取材に応じ、現役引退を発表した宮原知子(木下グループ)に敬意を示した。

 坂本にとって宮原は平昌五輪でともに戦い、日本代表として数々の試合で背中を追ってきた存在。「日本をずっと背負ってきてくれた。平昌でもあまりにも自分が幼すぎたので、本当にたくさん助けてくれた。本当に“頼れるお姉さん”」と振り返り「知子ちゃんがいてくれたからこそ、自分がこうやって今頑張れてるんだなってすごく感じます。だから、本当に感謝」と話した。

 宮原が練習で何度も何度も曲かけを行っていた姿が忘れられないという。「え?この人ヤバ…って。良い意味で」と笑い「知子ちゃんのあの練習を見て、ほんまに良かったなあって思います」と言う。「同世代の選手が引退っていうのが悲しくて、寂しい」とポツリと話した。

 五輪メダリスト、そして世界女王として今後は追われる立場となる。マラソンの先頭に立つことを例示し「一番、風がよく当たるから、どうしても前に進みにくくなってしまう。それでもやっぱり自分がこうなりたい、っていう結果にならないと、自分は満足できない。前がいないからできないっていうのはナシ。自分たちの世代が今たぶん一番、引っ張っていかないといけないので、どんどんどんどん下が成長していけるように、自分たちが世界を広げていけるような存在になりたい」と語った。引っ張り方については「言動はやっぱりアホっぽいのが出ちゃうので、練習とか結果で見せられたらなって」と冗談交じりに話した。

 帰国後はアイスショーに出演しながら、来季へ向けて走りだす。新プログラムについては「新たな女性にはなるんじゃないかなっていう“匂わせ”だけしとこうかなー。匂わせ、匂わせ、プーンプーン」と坂本節で明かした。

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