稲葉玲王がQS初優勝 ビール断ちで減量実る サーフィンアジア・オープン

[ 2022年3月27日 20:13 ]

サーフィンアジア・オープン最終日 ( 2022年3月27日    千葉県一宮町・釣ケ崎海岸 )

アジア・オープンでQS初優勝を果たし、仲間に肩車されて喜ぶ稲葉玲王
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 男子決勝は稲葉玲王(25)が計13・50点(8・00+5・50)を出し、19年ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)4位の村上舜(20)を破って優勝した。稲葉、村上、3位の脇田泰地、上山キアヌ久里朱(くりす)の4人がプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)昇格を争うチャレンジャーシリーズ(CS)の出場権を獲得した。

 予選シリーズ(QS)初優勝を果たした地元出身の稲葉は、「みんなが応援してくれたおかげで優勝できた。波の状況が準決勝と違ったが、(決勝は)前半にスコアできたのが良かった」と笑顔。応援に駆け付けたサポーターらに向けて、何度もこぶしを突き上げ、感謝の気持ちを表現した。

 早朝の準々決勝では東京五輪5位の大原洋人と対戦。幼少期から同じ一宮町を舞台に切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルを0・75点差で競り落とすと、準決勝、決勝と普段から練習を共にする脇田、村上を破った。ベスト体重は75キロほどだが、サイズの小さい日本の波に対応するために2週間ほど掛けて5~6キロ減量。「炭水化物を抜いたり。あとはビールが大好きなので抜いた(笑い)」と話し、「今日はいっぱい飲みます」と祝杯宣言した。

 東京五輪は地元が会場となったが、あくまで目標はサーフィンを始めたころから憧れるCTの舞台。5~12月に海外で8戦行われるCS参戦は「体力も財力も大変」と話したが、「ここは通過点だし、ここからが勝負。今年こそCT入りを決めたい」と堂々宣言した。

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2022年3月27日のニュース