河辺愛菜 トルソワに学ぶ「4回転を回るにはあれくらいのスピード必要」「一緒に盛り上がれる演技好き」

[ 2022年3月27日 20:01 ]

<世界フィギュア2022 女子フリー>演技する河辺愛菜(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケート世界選手権(フランス・モンペリエ)の女子で15位だった河辺愛菜(木下アカデミー)が、27日までに取材に応じた。シニア2年目で北京五輪、そして世界選手権に初めて出場した今季。かつてないほど濃厚な時間を過ごしたシーズンを振り返った。

 「凄く長いシーズンでやっと終わったんだという感じなんですけど、まだあまり試合が終わった感覚がなくて。結果は良くなかったけど、とりあえず終わったことにホッとしているのが一番大きいです」

 北京五輪は23位、世界選手権は15位。大舞台で持ち味のトリプルアクセル(3回転半)を成功させられず、思うような結果は残せなかった。それでも、厳しい環境下で戦ったこと、そして周りからの刺激もあったことで、これまでにない経験を得られた。

 「トルソワちゃんと、ワリエワちゃんのスピードが凄く速いなと感じて、4回転を回るにはそれくらい必要なのかなと勉強になりました。(トルソワは)もし失敗したとしても、最後まで凄く勢いがあってスピードが落ちない。最後まで走り抜けていく感じの演技が好きで、見ている人もどんどん盛り上がれると思うし、見ている人と一緒に盛り上がれる演技を自分もやりたいなと思うので、そこが好きです」

 その「好き」と語るトルソワとは、演技を終えた翌日に自ら声を掛けて一緒に写真を撮ってもらったようで「凄い優しい」と印象を語る。今後は、そのトルソワの持ち味でもある4回転ジャンプの習得にも励んでいく。

 「4回転ジャンプはずっとやりたいと思っているし、跳べたら試合でも入れていきたいので。シーズンオフになったので練習もしたい。(種類は)トーループとサルコーしかやったことがないけど、トーループの方が自分は好きなので(挑戦するのは)トーループかなと思っています」

 伸びしろ、そして大きな可能性を秘める17歳。飛躍のシーズンを来季へとつなげる。

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2022年3月27日のニュース