樋口新葉　来季目標は「全日本選手権で優勝。一番を獲りたい」　SP、フリーともに新プログラム予定

樋口新葉（撮影・長久保　豊）
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　フィギュアスケート世界選手権（フランス・モンペリエ）の女子で11位だった樋口新葉（明大）が、27日までに取材に応じた。

　初めて出場した五輪は5位。ケガを抱え、かつ調整に苦しんだ世界選手権では思うような結果を残せなかった。だが、充実したシーズンを過ごしてきた中で、その日々を振り返りつつ、来季へと思いを馳せた。

　「昨日、試合終わったばかりで、まだ終わったという実感はあまりないけど…。来シーズンのことだったり、次に向かって動きたいなと思っている。今回の世界選手権の経験も踏まえて、来シーズンをどういうふうにしていくか考えていきたい」

　今季の経験を生かすべく、気持ち新たに臨む22―23年シーズン。目標やイメージを問われると「全日本選手権で優勝したい。そこを一番の目標として、どうしていくか決めていきたい」と語った。

　「世界の大会で勝つというよりも、まだ全日本で1回も勝てていない。そこで1回勝っておくだけでも、気持ちの持ちようが全然違うと思う。そこはずっと目標にしていたけど、ずっと“難しいな”という感じでやってきていた。世界選手権や大きい大会で勝つためにも、一回、全日本で一番を獲っておきたいと思っています」

　一つの集大成として臨んだ北京五輪だったが、その戦いを終えて芽生えたのは、4年後への思いだった。

　「自分が五輪に出るのが決まる前から、五輪は人生を変えるほど大きなものなんだろうなというのはあったけど…。やっぱり出てみたら、いつもの試合と全然、雰囲気が違う。今までで一番成長できた3週間だったで、そういう期間がまたあればいいなと思って、4年後も目指したいなという気持ちになりました」

　来季はSP、フリーともに新たなプログラムに挑む予定。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へと、弾みを付けるシーズンにする。