りくりゅう 日本勢ペア最高位の銀メダルも…三浦「悔しさ残った」

[ 2022年3月26日 04:00 ]

フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2022年3月24日    フランス・モンペリエ )

銀メダルを獲得し、おどける三浦、木原組(撮影・長久保 豊)
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 ペア・フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の三浦璃来(20)、木原龍一(29)組(木下グループ)が127・97点で3位に入り、合計199・55点で順位を1つ上げて準優勝を果たした。12年大会の高橋成美、マービン・トラン組の銅メダルを超え、日本勢最高位の快挙となった。男子SPでは北京五輪銅メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が世界歴代3位の109・63点で首位に立った。

 演技を終えた三浦は、申し訳なさそうに木原につぶやいた。「ごめん…」。日本勢最高位の銀メダルを獲得したが、2人の可能性を信じるからこそ目の前の結果に満足できなかった。

 北京五輪7位など飛躍を遂げた今季を締めくくるフリー「ウーマン」は、ジャンプやスロージャンプでミスが相次いだ。今大会は世界の上位5組が欠場。優勝候補にも挙げられた重圧、夢舞台を経験した心身の疲労は想像以上だった。キス&クライで得点を待ちながら、木原は「やっとシーズンオフだな」としみじみと思った。三浦は「メダルはうれしいんですけど、やはり悔しさが残った。自分たちはそこに値しない」と率直に振り返った。

 今後は日本に帰国し、アイスショーに出演予定。5月から再び拠点のカナダでSP、フリーとも新プログラムに着手する。「新しい技、見たことがないような技をチームでつくっていきたい」と木原。“りくりゅう”の新たな戦いが始まる。

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2022年3月26日のニュース