八村が10試合連続の2ケタ得点 自己記録にあと1 左手による圧巻のダンクを披露

[ 2022年3月26日 10:31 ]

ピストンズのマグルーダーにマークされる八村(AP)
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 NBA東地区全体12位のウィザーズは25日、敵地デトロイト(ミシガン州)ですでにプレーオフ進出の可能性がなくなっているピストンズと対戦。100―97(前半60―44)で勝利を収めて3試合ぶりに白星を挙げ、今季の成績を31勝42敗とした。

 ロードでの連敗も8で阻止。第3Q序盤で17点をリードしながら第4Q中盤で一時3点のリードを許したが、この日30得点と10リバウンドを稼いだクリスタプス・ポルジンギス(26)が土壇場で奮闘してピストンズに競り勝った。

 このカードは今季4戦全勝。ウィザーズはすでに東地区全体の8位以下が決まっているが、プレーイン・トーナメントに進出する下限となっている10位のホークスとは残り9試合となった段階で5・5ゲーム差。ポストシーズン進出にわずかながらまだ可能性を残している。

 八村塁(24)は4試合連続で先発出場を果たしたが、開始1分3秒に3点シュートを放ったあと(失敗)、1分54秒にサポーターをしていた左脚をひきずり始めた。いったんアンソニー・ギル(29)と交代。そのままロッカールームに引き上げたが、このクオーターの残り4分30秒に復帰した。その2分後に、ターンアラウンドからジャンプシュートを成功。これがこの試合での初得点となった。

 第1Qでは放った2本の3点シュートを失敗。この時点で21日のロケッツ戦から24日のバックス戦を含めて8本連続でリングに嫌われたが、第2Qの3分37秒に右サイドから“長距離砲”をサク裂させた。

 残り38秒には、右サイドのコーナーからウイングに移動したあとポルジンギスからボールを渡されてインサイドへ突進。2018年のドラフト全体2番目に指名されているマービン・バグリー3世(23=211センチ、107キロ)を振り切ると、正面から切り込んで左手で豪快なダンクを決めた。

 ウィザーズのベンチも騒然となる圧巻のパフォーマンス。このあと最後にカバーしてきたアイゼイア・スチュワート(20=203センチ、113キロ)に対して雄叫びの声を上げたためにテクニカル・ファウルを宣告されたが、ウィザーズの実況アナは「彼のここまでのキャリアの中で最高のダンクだ」と絶賛した。。

 第4Qの5分21秒にペイント内でジャンプシュートを決めたところで11得点目。2ケタ得点の連続記録も10試合となり、これも自身4回目となる2ケタ。自己最長は昨年3月13日のバックス戦から4月1日のピストンズ戦までの11試合連続で、この記録にあと「1」と迫っている。ただし3点シュートの成功は5本中1本のみ。今季の成功率は前日の46・4%から44・9%にダウンした。

 ウィザーズではベンチから出たデニ・アブディヤ(21)も21得点、10リバウンドと活躍。98―97で迎えた残り11・4秒にはフリースロー2本を決めて勝利に貢献した。

 ピストンズは20勝54敗。ドラフト全体トップで指名されたケイド・カニングハム(20)が22得点と7リバウンド、9アシスト、八村と再三マッチアップしていたバグリー3世も25得点を記録したが、最後の攻防で競り負けた。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(6分26秒=2得点)
(1)1分3秒・左サイドから3点シュート=×
(2)9分35秒・右サイドでターンアラウンドからジャンプシュート=〇
(3)9分58秒・速攻から左サイドで3点シュート=×
 ▼第2Q(出場8分43秒=5得点)
(4)3分37秒・右サイドから3点シュート=〇(アシスト・スミス)
(5)4分4秒・ゴール下でシュートに持ち込むもガードのキーにボールをはたかれる=×
(6)11分22秒・右サイドから正面にドライブして左手でダンク=〇(アシスト・ポルジンギス)
 ▼第3Q(出場6分7秒=2得点)
(7)3分20秒・右のコーナーから3点シュート=×
(8)4分18秒・左サイドから3点シュート=×
(9)5分7秒・左ローポストからインサイドをついて右手でフック=〇(アシスト・サトランスキー)
 ▼第4Q(出場5分29秒=2得点)
(10)2分49秒・正面からドライブして左手でレイアップ=×
(11)3分1秒・速攻からインサイドでシュートするもヘイズにブロックされる=×
(12)5分21秒・正面からインサイドにカット。ポルジンギスのパスを受けてペイント内でジャンプシュート=〇(アシスト・ポルジンギス)

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