NCAAバスケでセントピーターズ大がパデュー大を撃破 第15シードの8強入りは史上初

[ 2022年3月26日 13:17 ]

パデュー大を撃破して歓喜するセントピーターズ大の選手たち(AP)
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 全米大学バスケットボール男子のNCAAトーナメントは25日に各地区の3回戦を行い、今季のエリート8(ベスト8)が確定。東部地区ではメトロ・アトランティック・アスレティック・カンファレンス(MAAC)所属で第15シードだったセントピーターズ大(ニュージャージー州)が、ビッグ10所属で第3シードだったパデュー大(インディアナ州)を67―64(前半29―33)で撃破。東部、西部、中西部、南部の各地区で下から2番目となる“ブービー・シード”のチームがエリート8に勝ち進んだのは、1939年に大会が創設されてからこれが初めてとなった。

 セントピーターズ大はレギュラーシーズンでは19勝11敗ながら、NCAAトーナメントでは3試合を勝ち抜く快進撃。エリート8には第13シードと第14シードでさえも勝ち残っていなかったが、さらにその下にランクされていたダークホースが歴史を書き換える奇跡的な勝利をものにした。

 ブックメーカーの開幕前における同大学の優勝オッズは1001倍。今季27勝7敗だったパデュー大にはNBAドラフトで上位指名が確実視されているガードのジェイデン・アイビー(2年)とカナダ出身のセンターで224センチのサイズを誇るザック・エディー(2年)がいたが、チーム一丸となって強敵をなぎ倒した。

 セントピーターズ大はファイナル4への進出をかけて、この日に第4シードのUCLAを73―66(前半28―31)で下した第8シードのノースカロライナ大と東部地区決勝(27日)で顔を合わせる。

 なおエリート8による各地区決勝(26、27日)のカード以下の通り。第1シードで勝ち残ったのは中西部のカンザス大だけとなっている。

 ▼東部地区=(8)ノースカロライナ大―(15)セントピーターズ大
 ▼中西部地区=(1)カンザス大―(10)マイアミ大フロリダ
 ▼南部地区=(2)ビラノバ大―(5)ヒューストン大
 ▼西部地区=(2)デューク大―(4)アーカンソー大
 *カッコ内の数字は地区別シード順

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