全国高校選抜ラグビーが開幕 花園準優勝の国学院栃木は二枚看板不在で快勝

[ 2022年3月26日 05:30 ]

第23回全国高校選抜ラグビー大会第1日   国学院栃木57―7城東 ( 2022年3月25日    熊谷ラグビー場 )

<国学院栃木・城東>後半11分、突破を図る国学院栃木の家登(撮影・中出健太郎)
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 1回戦14試合が行われ、伏見工時代以来6大会ぶり、16年の学校統合による校名変更後は初の全国大会出場となった京都工学院(京都)が47―7で朝明(三重)に快勝し、初勝利を挙げた。前回王者の東福岡(福岡)、1月に全国高校大会で優勝した東海大大阪仰星(大阪)、準優勝の国学院栃木(栃木)、桐蔭学園(神奈川)は順当勝ち。天理(奈良)は石見智翠館(島根)と10―10で引き分け、抽選で2回戦へ進出した。

 国学院栃木は花園準優勝の立役者で、新たに主将に就任したSO伊藤龍之介(2年)が大会前の練習試合で足首を捻挫して欠場。花園の決勝で右足首を粉砕骨折したFB青柳潤之介(同)も復帰は夏になる見込みで、登録外となった。二枚看板不在に加えてコロナ下での練習不足が影響し、序盤は城東(徳島)の好タックルに苦戦。それでも最終的には9トライを挙げて57―7で快勝した。

 副将のフランカー桜井瑛太(2年)は「こういう練習をやれば勝てると、準優勝がチームとしての自信になっている」と説明した。昨季のチームは高校日本代表候補がいなかったが、抜群のリーダーシップを発揮した白石和輝前主将の下、一体感があった。桜井は練習に取り組む姿勢や、あいさつなど私生活の面でも学ぶことが多かったとし「ちょっとしたことの積み上げで、規律を守ることが強みのディフェンスにつながった」と分析。コロナ下での個人練習はあえて自主性に任せたそうで、「準優勝したんだから、このぐらいはやるよね」とプライドを意識させた結果、全体練習再開時も個々のスキルは落ちていなかったという。

 吉岡肇監督によると、伊藤主将は26日の2回戦からリザーブ入りする予定で、チームが準々決勝に進出すれば先発復帰の可能性もあるという。ケガで花園は出場できなかったものの、選手投票で副将に選ばれたという桜井は「準優勝の次の年に(成績を)落とすことなく、4強以上にいけるようにしたい。ディフェンスをさらに上げて、アタックにもフォーカスしていきたい」と新チームの抱負を口にした。

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