玉ノ井親方 終盤でもよく動いている高安 14日目もV意識は禁物

[ 2022年3月26日 05:30 ]

大相撲春場所13日目 ( 2022年3月25日    エディオンアリーナ大阪 )

貴景勝を破る高安(左)(撮影・後藤 正志)
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 【玉ノ井親方 視点】優勝争いしている力士にとって、疲れが一番出る13日目からの3日間は気力勝負になる。自分の体にむちを打って、そこを乗り切らなければ賜杯を抱くことはできない。

 そういう点でこの日の高安はよく動いて取った。いつもは貴景勝に下から押し上げられ、いなされて押し込まれるのが負けパターン。それが、自分からどんどん攻めて押されても回り込み、左右に動いて押し返した。揺さぶりながら取って、最後は左を差して右から投げた。

 最近は腰や臀部(でんぶ)のケガで番付を落としていたが、ここに来てこれだけ体が動くのは体調がいい証拠だろう。

 残り2日。14日目の正代戦に勝てば初優勝の可能性もある。ただ、余計なことは考えずに自分の相撲を取りきることに集中することだ。仮に負けたとしても、まだ千秋楽があると思って開き直って取ればいい。(元大関・栃東)

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2022年3月26日のニュース