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国学院栃木 県勢初頂点に王手!強力守備ラインが王者・桐蔭学園の3連覇止めた

[ 2022年1月6日 05:30 ]

第101回全国高校ラグビー大会 準決勝   国学院栃木21ー10桐蔭学園 ( 2022年1月5日    花園ラグビー場 )

<国学院栃木・桐蔭学園>後半、桐蔭学園FW陣の連続攻撃をしのぐ国学院栃木フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 初めて4強入りした国学院栃木が3連覇を狙った桐蔭学園(神奈川)を21―10で破り、創部34年目で初、栃木県勢としても初の決勝進出を決めた。高校日本代表候補はゼロながら、吉岡肇監督(60)の次男・航太郎コーチ(26)が指導した組織ディフェンスで同代表候補7人を擁する王者の攻撃を封じた。東海大大阪仰星(大阪第2)は東福岡に42―22で快勝し、4大会ぶり8度目の決勝進出。決勝は8日に行われる。

 強固な守備ラインは王者相手に60分間、ほぼ崩れなかった。国学院栃木は開始2分、ゲーム主将のCTB田中大誠(3年)が敵陣で相手を倒し、立ったままジャッカル。ノット・リリース・ザ・ボールの反則を引き出し、自ら先制PGを決めて勢いづいた。その後もジャッカルとターンオーバーの嵐。吉岡監督は「ウチは大砲がいなくて機関銃だけ。取り合いは勝てない。辛抱強くロースコアに引きずり込めた」と会心の笑みを浮かべた。

 組織ディフェンスの充実を、田中は「航太郎さんのおかげ」と明かした。現役時はSHで、主将を務めた3年時には父子鷹として花園で話題となった吉岡航太郎コーチは早大卒業後、女子チームの指導を経て20年4月に教諭として母校に着任。父の吉岡監督が全体を統括し、自身は練習指導を担当したが「コクトチ(国栃)の色が失われている」と感じ、ひたむきにハードワークするディフェンスを戦いの軸に据えた。

 年齢が近い兄貴分の指導は選手たちの心をつかんだ。「一日1試合は映像を見るようにする」と最新理論をチームに還元し、個々のタックル成功率を数字で示して「75%を切ると勝てない」など納得させて練習に取り組ませた。一方、ディフェンス重視でプロップ斎藤健太(同)をリザーブに置こうとする息子に対し、経験豊富な父がスクラムの重要性を考慮して先発させた采配が当たるなど、父子の指導バランスも絶妙。航太郎コーチは「遠慮なく言い合える」と家族ならではのメリットを口にした。

 ひたむきなチームの象徴だったロックの白石和輝主将(同)が初戦で脳振とうの疑いと診断され、今大会は出場できない。悲報が伝えられたミーティングで号泣し、チーム一丸のムードを生んだのが、正確なプレースキックでも勝利に貢献した田中だった。「優勝チームの主将にするために、決勝も絶対に勝つ」と田中。次も才能集団を相手に、再び守り倒す覚悟だ。

 ▼国学院栃木SO伊藤龍之介(2年) 自分たちのラグビーをやれば絶対に勝てると実感した。兄弟どっちも優勝できたらいい。(兄は大学選手権決勝に進出した明大SO伊藤耕太郎)

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