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豪政府がジョコビッチのビザを取り消し 空港から入国できず 警官2人に囲まれて立ち往生

[ 2022年1月6日 08:36 ]

オーストラリアの入国を拒否されたジョコビッチ(AP)
Photo By AP

 オーストラリア当局はテニスの全豪オープンに出場するために5日深夜にメルボルンに到着したノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)の入国を拒否。国境警備隊が6日に発表したもので「入国時に有効なビザを提示できなかったのでビザ(査証)は取り消された」としている。

 今年の全豪では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、出場する全ての選手にワクチン接種が義務付けられているが、メルボルンを有するビクトリア州の独立委員会は4日、ジョコビッチ側から提示されていた医学的理由によるワクチン接種免除を承認。大会出場の障害となっていた問題は解消されたと見られていた。

 2020年6月に検査で陽性反応を示しているジョコビッチはワクチン接種に反対する意思を示していたが、接種したかどうかは非公表。しかしビクトリア州の承認(その後撤回)のあと各方面で反発と批判が沸き起こり、オーストラリアのスコット・モリソン首相(53)は「証明が不十分であれば帰国してもらう」と述べ、連邦政府がビクトリア州の判断を覆す可能性を示していた。

 オーストラリアの地元メディアは「ジョコビッチのスタッフは医学的免除について適切な申請を行わなかった」と報道。ジョコビッチは今年の全豪で大会4連覇と四大大会通算21勝目が懸かっていたが、入国できなかったことでその目標を達成することができなくなった。

 オーストラリア政府は出身国(セルビア)への送還を同選手に通知。しかしジョコビッチ側の弁護士はメルボルン郊外のタラマリーン空港で8時間以上足止めをくらっているジョコビッチの送還差し止めを申し立てている。

 セルビアのメディアの取材に答えたジョコビッチの父スルジャンさん(61)は「息子は関係者以外、誰も入れない空港の部屋に、2人の警官に付き添われて1人でいる」とコメント。AP通信によれば、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領(51)は空港にいるジョコビッチと電話で話をしたとインスタグラムで明らかにしており、「世界最高のテニス選手に対する失礼なふるまいを最短で終わらせるために政府として対応する」と語っている。

 なお現時点で全豪オープンに関わっている26人がワクチン接種の医学的免除を申請。ビクトリア政府の関係者によれば認められたのは数人だとしている。

 ビクトリア州では4日に1万4020人の新規陽性者が確認されており、過去最多だった3日の8577人を大幅に更新。入院患者は516人でこのうち108人が集中治療室に入っている。

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