下馬評なんて関係なし!“チーム全員の想いひとつに”戦った国学院栃木に胸が熱くなった

[ 2022年1月6日 05:30 ]

第101回全国高校ラグビー大会 準決勝   国学院栃木21-10桐蔭学園 ( 2022年1月5日    花園ラグビー場 )

<国学院栃木・桐蔭学園>前半、キックパスで伊藤大のトライを演出する国学院栃木・伊藤龍(撮影・北條 貴史)
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 【高校ラグビー MCリレーコラム】今大会のMBSハイライト番組「全国高校ラグビー大会ハイライト」(当日深夜放送)とのコラボ企画コラム「想いひとつ」。今回は、三ツ廣政輝アナウンサー(26)が3連覇に挑んでいた桐蔭学園に勝ち、県勢初の決勝進出を果たした国学院栃木の戦いぶりに心を揺さぶられた様子を記しました。

 準決勝2試合を見て本当に胸が熱くなりました。特に第2試合での国学院栃木。大会連覇中の桐蔭学園相手にどう立ち向かっていくのかと思っていましたが、前半最後に取られたトライ以外は完璧な戦いぶりだったのではないでしょうか。
 
 ベスト4に進出したほかの3校は、高校日本代表候補を何人も擁しているのに対して国学院栃木には一人もいません。さらに、白石和輝主将が初戦の2回戦で脳振とうを起こし、大会規定で今大会での出場ができなくなっていました。私は3回戦の流通経大柏との試合を実況しましたが、その時点で決勝に進出することは予想できませんでした。

 それでもチーム全員の想いがひとつになれば、下馬評なんて関係ないんですね。試合が始まる前にグラウンドでリポートした時、国学院栃木側の応援席は静かでした。でも、そこには虎視眈々(たんたん)と勝利を願う熱い想いが秘められていたと思います。

 ディフェンス、凄かったです。それと、SOの伊藤龍之介君のキックパスも見事でした。

 第1試合の東海大大阪仰星もいい試合をしました。前回大会準々決勝で21―21のドローの末、抽選で準決勝進出がならなかった因縁の相手、東福岡に鮮やかな逆転勝ち。ノーサイドの瞬間に喜びをはじけさせた選手たちの表情に、その想いが表れていたと感じました。

 さぁ8日は決勝戦。両校の選手には、チームの想いすべてを出し切るプレーをしてほしいですね。(ハイライト次回放送は、あす7日深夜0時15分から)

 ◇三ツ廣 政輝(みつひろ・まさき)1995年(平7)8月2日生まれ、東京都稲城市出身の26歳。スポーツ実況アナウンサーを目指し、明大から18年毎日放送入社。主な出演番組は、「サタデープラス」「水野真紀の魔法のレストラン」。今回初めてラグビー実況に挑戦する。

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