ブラウンから鍵山&佐藤へ「自分らしく表現し、観客を感動させて」フランス杯

[ 2021年11月21日 05:34 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦フランス杯最終日 ( 2021年11月20日    グルノーブル )

表彰式での(左から)佐藤、鍵山、ブラウン(AP)
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 男子で合計264・20点で3位に入った26歳のジェーソン・ブラウン(米国)が試合後の会見で、同級生でワンツーフィニッシュを飾った鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、佐藤駿(フジ・コーポレーション)にメッセージを送る一幕があった。以下は通訳を通じての全コメント。

 「本当にお二人は素晴らしいスケーターで、表彰台の上に立っていることがまさにその証です。ですから、今の通りに続けて下さい。ただ私から1つ申し上げられるならば、その瞬間その瞬間をぜひもっともっと楽しんで下さい。というのも、私これだけ経験を積んで、あの時間はどこに消えてしまったんだろうと思うことがあるんですね。1年目でこれだけやってらっしゃるし、実際に楽しんでらっしゃるようにも見えます。素晴らしいライバル関係も良いので。氷の上でも外でも、とになく自分の一番のベストであることを心がけるのが良いのではないかなと思いました。

 音楽に関してはとにかく自分の心を動かす感動できるようなものを使うのが良いんじゃないかなと思います。私たちのこのスポーツは非常に特別なものですよね。というのも、それだけ音楽を表現できる。そのアスリートがそれぞれ選んだ音楽を解釈し、表現できる。だからこそ、自分らしく表現し、心を動かして、観客を感動させてあげて下さい。そして引き続き本当に自分たちがこうやって楽しんでいただくことが一番だと思います」

 日本通でも知られるブラウンは、14年ソチ五輪団体戦の銅メダリスト。表現力に定評があり、20年四大陸選手権で準優勝。今大会のフリーでも演技点でトップの92・72点をマークしている。ブラウンが鍵山、佐藤へメッセージを伝えると、会見場から拍手がわき起こった。

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2021年11月21日のニュース