京産大 狙いドンピシャでV王手 練習時間の大半をモールディフェンス 天理大の得点源止めて白星

[ 2021年11月21日 05:30 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節第1日   京産大19-10天理大 ( 2021年11月20日    神戸ユニバー )

<京産大・天理大>優勝に王手を掛け喜ぶ京産大フィフティーン(撮影・後藤 正志)
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 京産大が天理大に19―10で守り勝った。モールディフェンスがさえ、開幕6連勝。勝ち点27に伸ばし、23季ぶり5度目の優勝に王手をかけた。2敗目を喫した天理大は6連覇が消滅し、関学大に68―0で大勝した同大も6季ぶりVの可能性がなくなった。京産大、同大、天理大の全国大学選手権出場が決まった。

 蛇の道は蛇とばかりに、伝統的にモール攻撃が得意な京産大は、その守りもうまかった。0―0の前半15分、自陣ゴール前のラインアウトから組まれたモールに対し、必死に抵抗をして、逆に天理大の反則を誘った。先発FW8人の平均体重は、相手より10キロ軽い822キロ。FW陣から自然とガッツポーズが飛び出た。

 「しっかり組まれると天理大のモールは強い。入る場所とドライブ(足の動き)をやめないことを意識した」

 プロップ平野共同主将の狙いどおりだった。モールは6連覇を狙う黒衣軍団の得点源。モールディフェンスに時間を割いて大一番に備えた。後半は攻め込んでは反則を奪い、4PGを重ね、強敵から7季ぶり勝利。元日本代表SOの広瀬佳司監督は「前に出てよくディフェンスをしてくれた」とねぎらった。

 前回Vの98年に、まだ生まれていなかったメンバーが、23季ぶり優勝に王手をかけた。12月4日の最終節で、全敗の関学大と戦う。平野主将の言葉は「一戦一戦、目の前の敵に向かいたい」と地に足が着いている。この復活Vへの歩みは、相当力強い。

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