ラストプレーで引き分け狙いも 日大・飯田主将「最後まで優勝を目指す」 ラグビー関東大学リーグ戦1部

[ 2021年11月21日 19:54 ]

ラグビー関東大学リーグ戦1部   日大19―19東海大 ( 2021年11月21日    東京・夢の島陸上競技場 )

<東海大・日大>全勝対決は引き分けで試合終了(撮影・篠原岳夫)
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 優勝のゆくえを占う全勝対決は日大と東海大ともに譲らず、19―19で引き分けた。両校は勝ち点27で並び、28日の最終戦は日大が法大と、東海大が流通経大と対戦。全試合を消化しても勝ち点が並んだ場合は、規定により全試合の総得失点差の多いチームが優勝となる。

 6試合を終えての総得失点差は、日大の166点に対し、東海大が265点。仮に最終戦を終えて勝ち点が並んだ場合、日大の不利は明らか。そんな状況で迎えた後半ロスタイム、自陣でのカウンターラックでペナルティーを獲得。勝利を目指して攻撃に転じると思われたが、日大はあっさり蹴り出して自ら引き分けを選んだ。

 この選択についてフランカー飯田光紀主将(4年)は「アタックを開始してボールを奪われると怖かったので、最後は切った」と冷静に判断したことを強調。「1年間やってきたことを出せた部分があり、やられたところもある」と試合を振り返った中野克己監督も、「激しい試合で足に来ている選手がいたので、ゲームを切って良かった」と理解を示した。

 ともにセットプレーとフィジカルが持ち味。日大は7点を追う前半33分にラインアウトモールを押し切ってNo・8シオネ・ハラシリ(4年)がトライを挙げたが、その後は高いプレッシャーを受けて得意の形に持ち込めなかった。その分は昨年フッカーからWTBに転向した水間夢翔(3年)らバックス勢が攻撃で勢いをもたらし、5点を追う後半8分には水間がパワフルなランニングで同点トライ。その後のチャンスではゴール前で足がもつれて2トライ目を逃したが、見事にプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 最終戦は午前11時30分から日大―法大戦、午後2時から東海大―流通経大戦の順で行われる。日大が大差で勝利をすれば、東海大にプレッシャーを掛けることは可能。飯田主将は「最後まで優勝を目指す。勝ち点5を取りに行きたい」と人事を尽くすことを誓った。

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2021年11月21日のニュース