23年W杯開幕カードでフランスが12年ぶりにNZ撃破! パリでは48年ぶり勝利

[ 2021年11月21日 06:57 ]

ラグビー・オータムネーションズシリーズ   フランス40―25ニュージーランド ( 2021年11月20日    サンドニ )

ニュージーランドを撃破し喜ぶフランス代表の選手たち(AP)
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 2023年ラグビーW杯フランス大会の開幕カードは、世界ランキング6位の地元フランスが同2位ニュージーランド(NZ)を開幕戦の会場で破った。フランスのNZ戦勝利は09年6月13日(ダニーデン)以来12年ぶりで、連敗を14でストップ。ホームでの勝利は00年11月18日(マルセイユ)以来21年ぶり、パリでの勝利は73年2月10日(パルク・デ・プランス)以来48年ぶりで、通算対戦成績を13勝48敗1分けとした。

 2年後の開幕戦を予感させる熱狂ムードのスタッド・ドゥ・フランスに、NZオールブラックスは白のセカンドジャージーで登場。本来の主将であるフランカーのケーンが先発で復帰した一方、SOは13日のアイルランド戦で脳しんとうを起こしたボーデン・バレットに代わり、モウンガが先発した。フランスは注目のダブル司令塔のうちヌタマックがSOで先発し、ジャリベルはリザーブ。CTBの12番はフィジカルの強いダンティがつけた。

 先制はフランス。前半3分、左ゴール前ラインアウトからのモールにバックスも参加し、フッカーのマウバカが左隅へねじ込んで7―0とした。NZは7分、10分とFBジョーディー・バレットがPGを決めたが、フランスは12分、WTBプノーの突破から敵陣でラックを連取し、最後はヌタマックが裏へ抜けて右中間へ飛び込んだ(14―6)。26分にFBジャミネのPGで17―6としたフランスは32分、またもゴール前ラインアウトからモール。サイドを突いたマウバカがこの試合2本目のトライを挙げ、24―6と差を広げて折り返した。

 NZは後半7分、ゴール前ラインアウトからラックを連取し、J・バレットが左隅へこの試合チーム初トライをマークした(24―11)。さらに11分、自陣でのターンオーバーからカウンターを仕掛け、CTBのリーコ・イオアネが60メートル以上を走りきるトライで24―18。フランスは15分のPGで27―18としたが、NZは19分、モール攻撃からNo・8サベアが左中間インゴールを陥れ、27―25と2点差まで詰め寄った。

 しかしフランスは22分、自陣深くへ蹴り込まれたボールを確保したヌタマックがインゴールから鮮やかな身のこなしで抜け出してカウンター。ジャミネ―SHデュポン主将とつないで敵陣へ攻め込み、NZの反則を誘ってサベアのシンビン(10分間退場)+PGで30―25と勢いを取り戻した。27分には敵陣でターンオーバーされた直後、プノーが狙い澄ましたパスインターセプト。ガッツポーズしながらポスト下へダイブし、37―25と突き放した。

 NZはアイルランド戦に続きテストマッチ2連敗で今年の活動を終了。この日は南アフリカがイングランド、オーストラリアがウェールズに屈しており、南半球の強豪3カ国が全て敗れる結果となった。

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