樋口新葉 フリーで自己新!3位で北京五輪代表選考会へ弾み

[ 2021年11月21日 05:30 ]

フィギュアスケート グランプリシリーズ第5戦フランス杯最終日 ( 2021年11月20日    グルノーブル )

フリーで自己新をマークした樋口(AP)
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 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)6位だった樋口新葉(20=明大)が自己新の141・04点をマークし、合計204・91点で3位表彰台に食い込んだ。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)は回転不足の判定だったが、しっかり着氷。来年2月の北京五輪の最終選考会となる来月22日開幕の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)へ弾みをつけた。

 大きなミスなく演技を終えると、樋口は派手なガッツポーズを見せた。「やったー!っていう気持ち」。前日に失敗した冒頭のトリプルアクセルを着氷。回転不足を取られたが波に乗り次々とジャンプを決めた。細かいミスこそあったが、「ライオンキング」に合わせて演技を完遂。フリー自己ベストを更新し「まだまだ改善できる部分があると分かって良かった。全日本に向けて良い試合になった」と話した。

 今後は北京五輪代表選考会となる来月の全日本に向けて調整していく。SP、フリーとも実戦でトリプルアクセルを成功させている樋口だが、今季の合計点のベストは日本勢5番手。負傷で全日本一発勝負の紀平を含め、大混戦の大一番へ向かう。「五輪に行くために全日本で完璧な演技をして(フリーで)145点は出したい。それに向けて頑張りたい」。確かな手応えを胸に、準備を進める。

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2021年11月21日のニュース