関大 痛恨のPG失敗で入替戦回避を決められず 森拓郎監督「内容は満足」

[ 2021年11月21日 18:14 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節最終日   関大17―19立命大 ( 2021年11月21日    大阪市・ヤンマーフィールド長居 )

<関大・立命大>後半、決めれば逆転となるPGを外しガックリ座り込む関大・高桑(撮影・後藤 正志)
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 関大はあと一歩届かなかった。しかし、攻守でひたむきな魅力あるラグビーを見せた。

 3―7で迎えた後半4分、WTB沢口飛翔(2年)が右サイドを40メートル近く駆け抜けて一時は逆転となるトライ。立命大に1トライ1ゴールを返されて10―14とされた後半17分には、中盤のラインアウトからの展開で、CTB立石和馬(1年)が中央をぶち抜いてそのままトライ。再逆転に成功した。しかし、ここから立命大の猛攻に遭って今季3勝目を逃した。

 第4節の京産大戦ではキックを多用したが、この日はFWとバックスが一体になったアタックで、何度もラインブレークを起こした。SH溝渕元気(2年)のスキを突いたラン、裏へのキック、速いテンポのアタックが光り、CTB藤原悠(4年)の広い視野がチャンスを生み、フランカー千原拓真(4年)の献身的なサポートも目立った。

 森拓郎新監督は「内容は満足しています。ゲーム的には、立命大が前に出るところを抑えられなかったり、修正できなかったところはあるが、今後につながるゲームができた」と選手をねぎらった。

 ゲームキャプテンのSO高桑基生(4年)は、読みのいいディフェンスで立命大バックス陣に展開を簡単にさせず、アタックでもリズムを生み出した。しかし、キックでは悔しさが残った。

 前半終了間際。ほぼ正面の22メートルのPGを決めきれず、最後は40メートルのPGを外してノーサイドのホイッスルが鳴った。2点差、届かなかった。高桑は「1本目は、前半がいい形で終わればと思った。2本目は、1本目を取り返すチャンスが来たと思った。自分にしか味わえないととらえたが、(同時に)緊張感にも襲われた。それに負けたというのが、結果です」と冷静に振り返った。

 7点差以内の敗戦でボーナス1点を獲得。通算勝ち点10で5位をキープしたものの、7位と8位が回る入替戦の回避を決められなかった。最終節は2位・近大。強敵だ。同じく入替戦圏内にいる立命大(勝ち点9)と摂南大(勝ち点6)は、11月28日の最終節で直接対決をする。ライバルの結果にかかわらず、自力で決着を付けたいところだ。

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2021年11月21日のニュース