渋野日向子 自身の今季国内ツアー最終戦、最終18番で意地のバーディー さあ米ツアーのQSへ

[ 2021年11月21日 22:26 ]

<エリエールレディース最終日>応援する子供たちの頭をなでる渋野日向子(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの大王製紙エリエール・レディース(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は21日、愛媛県松山市のエリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で最終ラウンドを行った。

 米ツアーの最終予選会(QS)挑戦のため次週のツアー選手権リコー杯を欠場する渋野日向子(23=サントリー)は5バーディー、2ボギーの68で回り、前日の19位から通算9アンダーの12位に順位を上げて自身の今季国内ツアー最終戦を終えた。

 この日は渋野がジュニア時代に通っていたゴルフスクールの生徒が応援に駆け付けていた。

 「ちびっ子たちが朝早くから来てて、いいとこ見せなという欲もありました。1番ホールから格好悪いところを見せてしまいましたけど、ボギーを打っても“ガンバレー!”って言ってくれて。18番はここは決めなきゃいけないと全集中でいきました。幼稚園の先生みたいな気持ちになりました」

 出だしの1番パー4(405ヤード)でグリーンを捉えられず、いきなりボギーを叩いたが、その後、4バーディーを重ね、最終18番パー4(390ヤード)では141ヤードの第2打を7Iで2・5メートルに運んでバーディー。小さな後輩たちだけでなく家族も見守る中、有終の美を飾った。

 「以前はイケイケゴーゴーでしたけど、今はバカなりに考えながらやってます。コースマネジメントとか。これが集大成とは思ってません。これがスタート地点。生きてる中の一つの出来事と思ってやりたいし、そう思いたいと思います」

 今週中に渡米し、米ツアーのQSに備える。米ツアーのQSは4日間72ホールで行われる日本ツアーの最終予選会と違い、12月2~5日、9~12日の8日間144ホールで行われる長丁場。渋野はここをあらたな挑戦の出発点に、2019年全英女子オープン制覇を超える偉業を目指すことになる。

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2021年11月21日のニュース