帝京大 光ったFWのカバーディフェンス

[ 2021年11月21日 05:46 ]

感と恵右大学ラグビー対抗戦Aグループ   帝京大14―7明大 ( 2021年11月20日    秩父宮 )

 【視点 砂村光信】両校とも良い仕上がりで大学選手権決勝レベルの締まった内容となった。帝京大はプロップ細木が負傷交代するまでマイボールスクラムで圧倒したが、60%以上を自陣で戦った後半も崩れなかったディフェンスが勝因だ。

 特にバックスの内側にいるFWのカバーディフェンスが光る。また、WTB白国はサポートプレーが素晴らしく、1メートル65と小柄ながら起用されている理由が分かる。明大のWTB石田も1メートル67だが、7人制日本代表で世界と戦い続け、東京五輪にも出場しただけに、体幹が強く当たり負けしない。サイズに恵まれないWTBの良いお手本だと思う。

 明大はスクラムでボール投入後、すぐにかき出すダイレクトフッキングを使っており、驚かされた。昨季の大学選手権準決勝で天理大に圧倒された反省から練習したそうで、伝統にとらわれない柔軟な発想だ。後半に盛り返したように試合中の修正能力も高く、今季の対抗戦は早大を含む3校に差はないと見ていいだろう。(元U―23日本代表監督)

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2021年11月21日のニュース