大ベテラン・玉鷲 6連勝で1敗堅持「自分の相撲を取り切った」

[ 2021年11月21日 05:30 ]

大相撲九州場所7日目 ( 2021年11月20日    福岡国際センター )

玉鷲(右)が押し出しで高安を破る
Photo By 共同

 平幕の玉鷲が高安を押し出し、2日目からの連勝を6に伸ばした。3日目の16日に37歳になったベテランは、現役最多の勝ち星を703とし、1敗も堅持した。横綱・照ノ富士は妙義龍を小手投げで下し、大関・貴景勝も隠岐の海を押し出して全勝を守り、無敗は2人。1差で玉鷲と御嶽海、阿炎の3人が追っている。

 大ベテランが元気だ。玉鷲は出足を利かせ、元大関の高安に快勝して6勝目。幕内では11場所のうち負け越しが1度だけとゲンのいい九州の場所で白星を重ね、「自分の相撲を取り切った。なるべく止まらずに一気にいけてよかった」と笑みを浮かべた。過去14勝16敗と対戦成績がきっ抗する高安に対し、頭から当たって力強い突き、押しで前進。休まず攻めて押し込み、一気に勝負をつけた。

 トップの照ノ富士、貴景勝を1差で追走する。「(優勝は)考えていない。自分の相撲をするだけ」。無欲で闘う姿勢を強調する幕内優勝経験者を、八角理事長(元横綱・北勝海)は「押し相撲は勝ってくると乗ってくるし、若手でもベテランでも体が動いてくる。後半に疲れてきてからが課題」と展望した。

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2021年11月21日のニュース