砂村光信氏 日本 決められた形多くラインスピード上がらず

[ 2021年11月21日 05:30 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021最終戦   日本20―29スコットランド ( 2021年11月20日    英エディンバラ )

タタフ(中央下)がトライを決める=エディンバラ(ロイター)

 【視点 砂村光信】日本とスコットランドの攻撃を比べると、ラインスピードに違いがあった。日本はサインプレーのように決められた形で展開することが多く、目の前に相手ディフェンスが来ると止まってしまい、ミスを起こしていた。

 一方、スコットランドは決まった形で回すよりも、ボールキャリアーが相手の状況を見ながらスピードをつけて走り込むので、前へ出ることができた。前半は地域支配もボール獲得も十分だった日本がノートライで、攻撃機会の少ないスコットランドは3トライ。ヴァルがラックに横から入ったり、フィフィタが22メートルライン内で軽率にノックオンするなど軽率なミスも多く、もったいなかった。

 日本は松島にもっとスペースを与えて走らせたい。現状ではボールをもらってから走りだすケースが多く、有効に使えていない。初代表の中野は思い切り良くプレーしていたが、ケガ人の関係でバックスリーを固定できず、選手が代わると異なる攻撃になっていた。今秋は4試合あったが、攻撃を整備しきれなかった印象が強い。(元U―23日本代表監督)

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2021年11月21日のニュース