RBヘンリー離脱のタイタンズが5連勝 守備陣奮闘 パッカーズの連勝は7で止まる

[ 2021年11月8日 13:35 ]

ラムズのQBスタッフォードをサックするタイタンズのDEシモンズ(AP)
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 NFLは7日に第9週2日目の12試合を各地で行い、タイタンズ(AFC南地区)は、今季のスーパーボウルの会場となるカリフォルニア州イングルウッドのソーファイ・スタジアムで、ラムズ(NFC西地区)に28―16(前半21―3)で勝って5連勝。過去2シーズン連続でリーディング・ラッシャーとなっていたRBデリック・ヘンリー(27)が「ジョーンズ骨折(足の小指付近の疲労骨折)」で手術を受けたために離脱したが、この日は守備陣が奮起し、今季リーグ2位の22TDをパスで獲得していたラムズのQBマシュー・スタッフォード(33)に5度のサックを浴びせ、インターセプトを2回記録(1つはリターンTD)して相手のオフェンスを寸断した。

 オフェンスの“大黒柱”だったヘンリーの故障を受けて、タイタンズは歴代5位の通算1万4820ヤードを走破していながら今季どのチームにも所属していなかった元バイキングスのRB、エイドリアン・ピーターソン(36=昨季はライオンズ所属)と契約。ピーターソンは10回のキャリーで21ヤードしか獲得できなかったが、第4Q残り3分には残り1ヤードを突破してダメ押しのTDを奪取。QBライアン・タネヒル(33)のパス獲得(27回中19回成功)は143ヤード(1TD)にとどまったものの、ロードでは今季5戦で4勝目を挙げた。

 AFC南地区首位のタイタンズは7勝2敗。NFC西地区2位のラムズの連勝は4で止まって7勝2敗となり、同地区首位のカージナルスとは1ゲーム差となった。

 一方、パッカーズ(NFC北地区)は敵地カンザスシティー(ミズーリ州)でチーフス(AFC西地区)に7―13(前半0―13)で敗れて7勝2敗。連勝は7でストップした。2011年のスーパーボウルでMVPとなっているエースQBアーロン・ロジャース(37)は新型コロナウイルスの検査で陽性となり、併せてワクチン未接種だったことも判明。リーグの定める健康安全規定(プロトコル)に従って最短でも10日間、戦列を離れることになった。

 3季連続のスーパーボウルを狙うチーフスは白星が2つ並んで5勝4敗。QBパトリック・マホームズ(26)のパス獲得は今季自己最少の166ヤードに終わったが、実績のない2季目のQBジョーダン・ラブ(23)を先発させるしかなかったパッカーズが攻撃の決め手を欠いていたために、ホームで勝ち星をもぎとった。

 カージナルス(NFC西地区)も2019年のドラフトで全体トップで指名されていたQBカイラー・マーリー(24)を足首の故障で欠いていたが、敵地サンタクララ(カリフォルニア州)で49ersに31―17(前半17―7)で勝って8勝1敗。ここ10シーズンで先発が2回しかないベテランQBのコルト・マッコイ(35)が26回中22回のパスを通して249ヤードと1TDをマークし、RBジェームズ・コナー(26)もランで2つのTDを奪取してマーリーの穴を埋めた。

 なおブロンコスに敗れたカウボーイズ(NFC東地区)の連勝は6でストップ。7連敗同士の対決となった一戦はドルフィンズがテキサンズに競り勝った。

 <第9週の結果>
 ▼4日
*コルツ(4勝5敗)45―30ジェッツ(2勝6敗)
 ▼7日
ブラウンズ(5勝4敗)41―16*ベンガルズ(5勝4敗)
ブロンコス(5勝4敗)30―16*カウボーイズ(6勝2敗)
*ドルフィンズ(2勝7敗)17―9テキサンズ(1勝8敗)
ファルコンズ(4勝4敗)27―25*セインツ(5勝3敗)
*ジャイアンツ(3勝6敗)23―16レイダース(5勝3敗)
ペイトリオッツ(5勝4敗)24―6*パンサーズ(4勝5敗)
*ジャガーズ(2勝6敗)9―6ビルズ(5勝3敗)
*レイブンズ(6勝2敗)34―31(延長)バイキングス(3勝5敗)
チャージャーズ(5勝3敗)27―24*イーグルス(3勝6敗)
*チーフス(5勝4敗)13―7パッカーズ(7勝2敗)
カージナルス(8勝1敗)31―17*49ers(3勝5敗)
タイタンズ(7勝2敗)28―16*ラムズ(7勝2敗)
 ▼8日(日本時間9日)
*スティーラーズ(4勝3敗)―ベアーズ(3勝5敗)
 *はホームチーム

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