村上茉愛が引退会見「体操に出合えて良かった」今後は指導者の道へ

[ 2021年11月8日 17:27 ]

<村上茉愛・引退会見>花束を手に笑顔を見せる村上茉愛(撮影・尾崎 有希)
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 体操女子で東京五輪の種目別・床運動で銅メダルを獲得し、10月の世界選手権(北九州)の同種目で2度目の優勝を飾った村上茉愛(日体ク)が8日、神奈川県横浜市の日体大で引退会見を行った。

 世界選手権の競技後に現役引退を表明していたが、「あらためて感謝の気持ちを言葉にして伝えたかった」という理由で会見を開いた。

 3歳で始まった競技人生に区切りをつけた25歳。「体操に出合えて良かった。体操じゃなかったら、ここまで目標を持って生活していなかったかもしれない。出合うべくして出合った」と振り返った。

 現役生活で印象に残っている演技にはメダルを獲得した好演技ではなく、21位に沈んだ15年の個人総合の全日本選手権を挙げた。床運動で勝負を投げるような演技をした後、日体大の瀬尾京子監督に厳しい言葉をかけられた。「その試合があったから強くなれた。いい演技ではないけど、強い意志を持ってアスリートとしての自覚を持つ演技になった」と話した。

 今後は指導者の道に進む。まずは母校の日体大のコーチとして活動し、いずれは日本代表レベルの選手の指導にも意欲。「また1からスタートしていこうと思っている」と前を見据えていた。
 

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