同大 11トライでボーナス点ゲットの大勝発進 共同主将田村「同志社の強みを生かせた」

[ 2021年9月19日 05:30 ]

関西大学ラグビーAリーグ   同大75ー8関大 ( 2021年9月18日    宝が池 )

<同大・関大> 前半、同大・田村(右)がトライを決め33-3とする (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 リーグ戦が無観客で開幕し、同大が自慢のバックスを軸に11トライを奪って関大に75―8で大勝した。勝ち点制が導入された最初のシーズンの初戦で、4トライ以上でもらえるボーナス1点を加えて勝ち点5をゲット。6季ぶり関西制覇へ好発進した。

 同大は看板のバックスが大暴れした。関大に攻め込まれた前半6分、自陣深くからFB山口が95メートル独走トライ。攻守交代後のカウンターで先制点を奪うと押せ押せになった。

 11トライのうち、バックスで9本。好サポートのランで2トライを奪った共同主将のSH田村は「バックスでトライを取れて、同志社の強みを生かせたと思っている」と、満足そうな顔を見せた。
 田村だけでなく、山口も2、WTB和田は3トライを挙げた。下級生時からピッチに立つ3人は、チームの王将、角、飛車的存在。主軸にCTB西村、大森の初先発組も絡んで、鮮やかなパスラグビーで波状攻撃を生んだ。

 タックルを受けながらつなぐ「オフロードパス」は、連係が命。この日の同大は、FWとバックス関係なく、全員が影武者のようにサポートに走ってつなぎ、関大ディフェンスがそろう中央を縦、縦に切り裂いた。開幕戦の優秀選手に選ばれた西村は「春からオフロードを練習した成果が出た。ビッグプレーにつながった」と喜んだ。

 リーグは今季から勝ち点制が導入された。SH田村は「PGよりはトライを狙おうという意思統一があった」と、4トライ以上で得る「ボーナス1点」を意識して戦った。昨季の開幕戦で33―31と苦しんだ相手から、前半だけで目的をクリア。勝ち点5をつかんだ。

 コロナ陽性者により、昨季は全国大学選手権を棄権して幕を閉じたが、新シーズンはFWも力を見せる最高の形でスタートした。6季ぶり関西制覇だけでは満足できない陣容だ。(倉世古 洋平)

 ▽順位決定方法 今季から勝ち点制が導入される。点数は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点。(1)7点差以内の負け(2)勝敗に関係なく4トライ以上のトライを獲得の場合に「ボーナス点」として勝ち点1が追加される。不戦勝は勝ち点4、不戦敗は勝ち点0。昨季までは、勝ち数の多さで順位を競った。

続きを表示

2021年9月19日のニュース