3メートル板飛び込み 玉井は2連覇逃し3位、腰痛発症に「いつもと違う感覚だった」

[ 2021年9月19日 05:30 ]

飛び込み日本選手権第2日 男子3メートル板飛び込み ( 2021年9月18日    宇都宮市・日環アリーナ栃木 )

<飛び込み日本選手権第2日>男子3メートル板飛び込み決勝、6本目を完璧に決め意地を見せた玉井陸斗(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 東京五輪後の初戦に臨んだ玉井陸斗(15=JSS宝塚)は男子3メートル板飛び込み決勝で395・55点で3位に終わった。24年パリ五輪への再出発となる一戦で2連覇を逃したが、19日に実施される本命種目の高飛び込みとともに、この種目でも24年パリ五輪出場を目指す方針を明言した。女子高飛び込み決勝は東京五輪代表の荒井祭里(20=JSS宝塚)が328・65点で5連覇を達成した。

 24年パリ五輪へのリスタート。玉井は3番手で迎えた5本目に回転が足りずに背中から入水した。大きくしぶきが上がる失敗ジャンプ。優勝した須山に50点近い差をつけられて2連覇を逃した。東京五輪では高飛び込みで7位となり、日本勢21年ぶりの入賞。今大会を見据え、五輪後もまとまったオフを取らなかった。疲労もあり、1週間前に腰痛を発症。「軽いぎっくり腰みたいな感じで、少し痛みがある状態。体の動きを制御してしまい、いつもと違う感覚だった」と唇をかんだ。

 板飛び込みは昨年優勝したが、東京五輪の予選には出場しなかった。パリ五輪に向け「メインは高飛び込みだけど、板飛び込みも同じぐらい力を入れたい」と本格的に“二刀流”に取り組む方針を示した。力強く板を踏むために、既に上半身や足の筋力強化に着手している。19日には3連覇の懸かる高飛び込みに出場予定。11日に15歳の誕生日を迎えたダイバーは「連覇を途切れさせないようにしたい」と力を込めた。 

続きを表示

2021年9月19日のニュース